保育所待機児童971人 5年ぶりの減少 昨年同月比で581人減
横浜市が18日に発表した今年4月1日現在の保育所待機児童数は971人で、5年ぶりの減少となりました。
育児休暇延長が227も
待機児童数の状況を詳しく見ると、前年同月比で就学前児童数は723人減の19万2861人ですが、保育所申込者数は2161人増の4万4094人、入所児童数は2374人増の4万705人で、入所申込者数から入所児童数を引いた入所保留児童数は213人減の3389人でした。
これらの入所保留児童数のうち、市が独自の基準で認定する横浜保育室や家庭的保育事業などに116人増の1136人が入所したほか、育児休暇を延長した方が277人となっています。
なお、待機児童としてカウントされるのは、入所保留児童数から横浜保育室等入所数と育児休暇を延長した方、特定保育園のみの申込者などを除いた児童です。
0~2歳児で87%
待機児童を年齢別にみると、0歳児34人(前年同月比185人減)、1歳児538人(同269人減)、2歳児241人(同114人減)で、これらで87%になります。
入所選考基準別では、保護者が求職中で入所要件が低いGランクが412人43%と多く、次いで保護者がフルタイムで働いているAランクが201人21%となっています。
定員外入所2501人、定員割れ145園
2011年4月の保育所定員は、新築23か所、定員拡大13か所などで1712人の増加ですが、定員外入所が286園588人増の2501人となっています。
一方で、定員割れの保育所は145園1420人(同15園113人減)です。
量と質の確保を
保育所の定員増などで待機児童数が減ったことは一定の成果ですが、定員以上の詰め込みなど保育の質の低下が懸念されます。
待機児童の解消とともに保育の質を確保することが求められています。
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「こんにちは横浜市議団です」2011年5月25日(PDF版)