保険証取り上げの前に滞納者に会うことが先
横浜市会2010年度予算特別委員会は24日、第1・第2の各委員会が合同で連合審査を行いました。日本共産党を代表して、関美恵子議員が質問し、小学校教員の過大な時間外勤務問題と、国保料値上げと資格証明書交付問題について林文子市長らの見解をただしました。
関議員は、市立小学校の教員の多忙さを実例を挙げて説明し、まさに異常だと指摘しました。市の押し付ける横浜版学習指導要領などの「改革」メニューに追われるなどして肝心の授業準備をする時間がないと述べ、メニュー押し付けをやめて教員を増やすよう求めました。田村幸久教育長は、教員の平均残業時間が月34時間で、40年前の約4倍という文部科学省の調査結果から、仕事が多すぎることは認めましたが、教員増は「むずかしい」と答えました。
横浜市の国保資格証明書交付数は2万8009世帯(1月末時点)です。市は、滞納世帯と接触を図るために資格証明書を発行していると説明しています。関議員は、身体を壊し働けなくて保険料が払えない男性から市が保険証を取り上げ、資格証明書を交付しているケースを示し、「接触しようと思えばできる人だった」と批判し、「資格証が先じゃなくて、会うことが先」と、資格証明書を交付する前に市が接触を強めるべきだと主張しました。林市長は「なかなか接触の機会が得られないことでこういうふうになっている」とのべ、市の接触が弱いことを認めました。
横浜市は2010年度国保料を、所得200万円の2人世帯で1万7000円値上げし、23万5000円にしようとしています。関議員は、くらしが最悪のいま、市費の繰入を増やして保険料を据え置くよう求めました。
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