コンテナ量の増大が見込めないMC-4建設は凍結を
かわじ民夫議員(旭区選出)は4日、2015年度決算特別委員会の港湾局審査で、横浜港のコンテナの集荷策・航路誘致と、山下ふ頭再開発について質問しました。
横浜市は、横浜港の減り続けるコンテナ貨物の増加を目指し、コンテナ船が定期的に訪れる定期航路を増やすためには、大型コンテナ船が停泊できる岸壁である大水深バースが必要だとして、南本牧ふ頭にMC-3コンテナターミナルを建設、稼動させ、さらに新しいMC-4コンテナターミナルを建設中です。
かわじ議員は、横浜港の貨物の取扱量は2015年度は前年度と比較して約22万トン減っており、コンテナ船の定期航路も2007年の17から2016年の9にまで減っていると述べ、稼動させたMC-3コンテナターミナルはコンテナ貨物量や基幹航路を増やすことにつながっていないと指摘しました。一方、基幹航路とは逆に、東南アジア定期航路が28から31に、寄港数112から124と大きく増えていることから、大水深・大型岸壁に傾注することなく、既存のコンテナターミナルを有効に活用するために、東南アジアなど近海航路の誘致等を積極的に行うべきだと主張しました。その上で、コンテナ量の増大が見込めず、大型コンテナ船に対応する岸壁はMC-3で足りていることから、MC-4の建設は過大投資となるため凍結すべきだと、ただしました。
伊東港湾局長は、近海航路も非常に重要で、施設の整備と合わせて横浜港への寄航を積極的に働きかけていきたいと答えました。
また、山下ふ頭の再開発においては、計画からカジノを含むIR施設を除外するよう主張しました。
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