国際平和への取り組みを世界に向けて積極的にアピールせよ
国際局審査で、北谷まり議員は、国際平和推進事業費および本市の海外事務所の安全確保について質問しました。
国際局の新年度予算約11億円のうち、国際平和推進事業費は職員の出張旅費や消耗品費を除くとわずか27万1,000円で、これは横浜国際フェスタにおける平和啓発経費とピースメッセージ都市国際協会の会費です。
北谷議員は、市長は本会議で「国際平和の実現に向けた取り組みを行い、世界にアピールしていく」などと答弁しているが、「実際には何もしてないと言わざるを得ない」と厳しく指摘し、「市長の言われたことを現実のものとするためにも、国際局の発足を契機として、予算と事業を拡充すべきだ」と主張しました。
具体的には、2004年から5年間行ってきた国際平和講演会などの復活や、国連難民高等弁務官事務所と共同でのアクション、2001年に採択された「横浜アピール」や「よこはま子どもピースアピール」を活用した交流などを提案。「国際局がイニシアチブをとって、国際平和に対する取り組みを積極的に行い、市民はもとより、世界の人々に向けて発信すべきではないか」と求めました。
横浜市は上海、フランクフルト、ムンバイに海外事務所を開設しますが、昨年9月に安保法制が成立したことから米軍と一体化しているとみなされて、日本人がテロの対象となる危険性があります。
北谷議員は、「危機管理という点からも、国際平和への取り組みとアピールは、これまで以上に重要」だとして、平和都市宣言や非核都市宣言など目に見えるかたちで世界に向けて発信することを求めました。
国際局長は、「世界とともに成長する横浜の実現を目指し、海外都市との連携や国際協力を今後も積極的に推進し、世界の平和と繁栄に貢献をしていきたい」と答えました。
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