カジノを含むIR導入が前提の新山下ふ頭再開発はやめるべき
港湾局審査で、北谷まり議員は、山下ふ頭再開発、みなとみらい21地区の新たなMICE整備、ノースドック付近の客船バース整備等について質問しました。
山下ふ頭の再開発計画は、山下ふ頭に大規模な集客施設等を立地させるものです。この計画は、統合型リゾート(IR)が明記されている横浜市の中期4か年計画、都心臨海部再生マスタープランとの整合を踏まえて進めるとしています。2016年度予算では移転補償費等が計上されています。
北谷議員は、マスタープランのIRイメージ中にカジノ施設の絵があることを示し、賭博は日本で禁じられた犯罪であるにもかかわらず、行政の公式な文書に違法な施設を載せるのは公序良俗に反するものだと批判しました。また、現時点での移転補償費だけでも約370億円と大変な額なのに、全体の事業費を市民に示さないまま事業を見切り発車するのは問題だと述べました。
鈴木副市長はオーストラリアのメルボルンやシンガポールなどのIRによる成功例をあげ、IRは都心臨海部の再生や観光振興につながる、本計画はIRの導入を前提としたものではないなどと述べました。
北谷議員は、外国の例がそのまま横浜に当てはまるという保障はなく、カジノを含むIR整備がゴールとしか読めない現行の事業推進はやめるべきだと主張しました。
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