横浜市長 中田 宏 様
2007年7月19日
日本共産党 横浜市会議員団長 大貫憲夫
衆議院議員南関東ブロック事務所長 元衆議院議員 大森 猛
神奈川県委員会 委員長 小池 潔
私たちは一昨年来、横浜市内の公立小中学校における真夏の「暑さ対策」を申し入れてきました。昨年は市内の扇風機設置の状況などを調査するということが行われましたが、子どもたちや先生方の苦痛はいっこうに改善されていません。そのため子どもたちは頭から水をかぶったり、熱中症の症状を訴える子どももいると報告されています。とりわけアトビーをもつ子どもにとって、汗は大敵です。現在のような状態を放置しておくことは、教育効果という点からも、先生方の健康・衛生面からも許されないことといわなければなりません。
すでに横浜市内の私立学校は、すべてクーラーが設置されるなど対策が講じられています。また、となりの川崎市では昨年、二学期制の導入にともなって夏休み前にすべての小中学校に扇風機を設置しました。
近年は、地球温暖化、ヒートアイランド現象などで、8月下旬から9月にかけての残暑はきわめて厳しいものとなっています。
今の教室の現状は「夏季は30℃以下」「もっとも望ましい温度は、25℃~28℃」とした文部科学省の「学校環境衛生基準」(1998年12月1日文体学187号)からもかけはなれています。また労働安全衛生法、建築物衛生的環境確保法においても、同様の基準を設けていますが、これらにもまったく反する状況です。
以上の点から以下のことを早急に実施されるよう申し入れます。
【申し入れ項目】
1、小中学校の普通教室における夏場の“蒸し風呂”状態を緊急に解消すること。クーラー、冷風機、扇風機の設置、一定気温以上の際の授業の休止や、プール授業 への切り替えなどを検討し、実施すること。
2、ことしの8月末、9月の授業に間に合うようにすること。
以上