市営バスの運転手の労働環境を改善せよ
交通局審査であらき由美子議員は、市営バスの運転手の労務管理について質問しました。
あらき議員は、質問に先立ち、市営バスの運転手さんにいろいろ話を伺って問題点を調査しました。その結果、ロングダイヤとよばれる長時間運行が行われている、始業時のバスの点検時間が短い、営業所配転時にバス路線を覚える際や新人の研修期間が短い、トイレがないバス待機所があるなどの問題点がわかりました。
あらき議員はこれらの問題点について具体例を示しながら確認し、改善を求めました。さらに、これらの問題点の背景には、運転手の確保状況が90%と低く、人が足りない現状があり、人が集まらない背景には運転手の賃金が横浜市の一般行政職員よりも約11%低いことにあると指摘。「バス事業が黒字か赤字かという問題は、バス運転手の責任ではないはず」として、営業努力は市全体でやるべきで、運転手の賃金を引き下げるから経営努力になるというのは間違った考え方だと主張しました。
渡辺副市長は、改善型公営企業として横浜市市営交通が生き残っていく過程で市民に不便や我慢を強いたが、公営交通としてふさわしい市民サービスを実現しなければいけない一方、民間企業と同様の経営努力も求められるため、今は人件費を抑えることが必要な段階だと答えました。
来年1月に移転する南区役所へのバス路線の確保について、あらき議員は、その検討状況について質問。交通局長は、区総合庁舎や病院など多くの市民が利用する公共施設へのアクセスは市営バスの役割・責任であるという考えを基本に現在、局内で検討していると答えました。
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