上郷猿田地区 東急が開発計画案
緑地7割保全というが・・・
東急建設は昨年12月25日、横浜市栄区上郷町猿田地区の開発計画を公表しました。今月にも横浜市に対し本申請を行うとしています。
再三開発計画が頓挫
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる栄区の瀬上沢は貴重な動植物が生息する自然の宝庫であり、古代の製鉄遺跡や江戸時代の横堰などの文化遺産も眠る貴重な緑地です。
同地区は、1985年ころから開発計画がたびたび持ち上がりましたが、実現には至っていません。2007年に提出された開発計画案に対して市都市計画提案制度評価委員会は、瀬上市民の森に連なる既存樹林地を大幅に改変することなどから提案内容を否決しました。
今回の計画は、2012年に計画を一部変更して都市計画提案事前相談書を提出、市が交付した助言書に基づいたものです。
7割を保全、3割を商業地・住宅に
東急建設ホームページや新聞報道などによれば、今回公表された計画では、舞岡上郷線を挟んで、南東側の23万㎡を自然環境保全エリア、北西側の7万㎡を市街地整備エリアとします。
自然環境保全エリアには、雨水調整池、多自然型水路の整備、緑地の保全を行います。将来的には横浜市への売却も検討するようです。また、市街地整備エリアには、商業施設(ホームセンター、1万㎡)や医療・福祉サービス施設(2700㎡)の配置、住宅建設(戸建て住宅、マンション、最大300戸分)を行います。
みどりをなくすな!
「上郷・瀬上の自然を守る会」「上郷開発から緑地を守る署名の会」(山仲章介代表)は、昨年4月から反対の署名活動を始め、署名数は10万6000筆を超えています。
日本共産党横浜市議団は、みどりをなくすなの立場から、上郷開発に反対の姿勢を取り、議会でもたびたび取り上げてきました。2012年に提出された事前相談書と助言書については、市長に開発を認めないという態度表明を求める申し入れを行っています。
昨年10月の決算特別委員会では、大貫議員がこれ以上の市街地の拡大はやめるべきとして、上郷開発を認めないよう求めています。
東急建設ホームページ、2013年12月25日発表「News Letter」はこちらをご覧ください。
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「こんにちは横浜市議団です」2014年1月15日(PDF版)