これでいいのか? 新規ふ頭計画
横浜港港湾計画の改訂案、市民意見募集中
横浜市は、社会情勢の変化や横浜港を取り巻く環境の変化を踏まえ、「横浜港の目指すべき姿」や「求められる取組」を実現するため、目標年次を平成30年代後半とする『横浜港港湾計画』の改訂を予定しています。
改訂案では、横浜港の目指すべき姿として、「国際競争力のある港」「市民が集い、憩う港」「安全・安心で環境にやさしい港」の3つをあげています。
新たに140haを埋め立て
注目すべき点として、本牧ふ頭に新たに約140ヘクタールを埋め立てる新規ふ頭計画があります。ここには、今後増加する貨物や物流の高度化・効率化に対応するために、大水深・高規格コンテナターミナルを配置していくとしています。
今後、貨物は増加するのか
横浜市は現在、南本牧ふ頭に435億円を投じて水深20メートルの大水深バースMC-3を建設中で、さらにMC-4の新規事業計画と二本目の連絡橋整備も進めています。
一方、横浜港の貨物取扱量は往時の勢いを失い、その低迷ぶりは東京、神戸など主要5港のなかで際立っています。その理由は、横浜港の輸出の3割を占める自動車関連の輸出が伸びていないからです。自動車産業では生産拠点の海外移転が急速に進み、国内での生産力を増やす計画もありません。自動車に代わる輸出産業が誕生する見通しも不透明です。
日本共産党市議団は、取扱貨物が今後増えるという確証のないまま、莫大な事業費を伴うMC-3、MC-4事業は二重三重に無謀だと批判してきました。さらなる新規ふ頭計画より、福祉、教育、くらしなど優先すべき事業があるのではないでしょうか。
みなさんの意見を市にとどけましょう!
横浜市は11月11日~12月10日の間、港湾計画改訂案に関する市民意見募集を行っています。リーフレットについているはがきを利用して郵送するか、ファクシミリ、電子メールで、下記の宛先まで意見をお送りください。また、直接持参する場合は住所、氏名を明記の上、横浜市港湾局企画調整課[中区山下町2番地(産業貿易センタービル5階)]までお持ちください。
<ファクシミリ> 045-671-7310
<電子メール> kw-kaitei@city.yokohama.jp
※リーフレットは、市役所、区役所、行政センター、図書館、主要駅等に置いてあります。
横浜港港湾計画については、横浜市のホームページのこちらでも、ご覧いただけます。
◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
「こんにちは横浜市議団です」2013年11月20日(PDF版)