大貫議員:共産党の大貫です。よろしくお願いします。
高速道路と一般道路の役割の違いは
私は、緊急輸送路の整備について質問したいと思うんですけども、その前に一般論として、高速道路と一般道路の役割の違いについて、説明していただきたいんですが。
手塚道路局長:高速道路に代表されるのは横浜環状、今整備しているのは横浜環状道路でございますが、横浜環状道路は市内の一般道路の混雑解消、便利な市民生活や活発な産業活動の実現、都市の魅力の向上、市域の一体的な発展、国土軸や周辺都市への連絡強化、横浜港や羽田空港を拠点とする物流の円滑化、さらに災害時における緊急輸送路など、さまざまな役割がございます。一方、それ以外の道路は、市域内に移動、沿道へのアクセス、渋滞対策や通学路の安全対策、さらに災害時における緊急輸送路など、活力ある都市活動や市民生活の安心安全を確保するなど、さまざまな役割がございます。そのため、横浜環状道路やそれ以外の道路がそれぞれ連携して全体として機能する必要がございます。
大貫議員:いまおっしゃっていたように、高速道路は速達性だとか広域性だとか、それから大量に交通をさばくということがやっぱり機能としてあるんですよね。そう考えたときに、いまおっしゃってた緊急輸送路としての高速道路の果たす役割、先ほどあるって言ってましたんで、具体的にどんなのがその役割ですか。
手塚道路局長:やはり緊急時につきましては、早急に被災されている所に行かなければならない、救援も含めてですね、そういった意味では非常に一般道路に比べて高速道路というのは速達性もございますし、またいろいろな倒壊する可能性というか、ビルが倒れたりとか、そういった可能性も少ないということもございまして、そういう意味からするとやはり非常に緊急輸送路として重要な役割になっているというふうに認識しています。
高速道路に乗る前に道路が閉鎖されたら
大貫議員:そうすると、高速道路に乗る前に道路が封鎖されちゃったら困りますよね。だから、そういったことを考えると、高速道路だけでは緊急性はいま言った役割あまり果たさないと私は思うんですけども、もし発災時に火事になった、緊急に救わなきゃいけない場合、高速道路に乗った場合、すぐそこに行けますか。
手塚道路局長:先ほど前に先生がおっしゃったとおり、両面が必要だと思います。やはり、例えば横浜で仮に被災したと場合に、回りの都市からやはり応援に来るということは、回りの都市から来るというのは高速道路を経由してそれから一般街路に出てくるということもあります。いずれにいたしましても、両方の高速道路それから一般街路合わせて、特に緊急輸送路に指定されている所については道路啓開が第一になりますので、それぞれが重要な役割を担っているというふうに思います。
大貫議員:私は確かにそうだと思うんですけども、その中でも今おっしゃったように高速道路に乗るためには、地域の道路の開啓が広げていくことが大事なわけですね。そこをまずやらないと乗れないわけですよね。それから現場に速達するには、ランプが必要ですよね、アクセスが必要ですよね。ランプがいくつもないのに高速道路乗ったら、それ非常に問題あるから、むしろ地域の市内の道路、これを緊急輸送のための整備をきちっとした方が有効だと私思うんですけど、いかがですか。
手塚道路局長:緊急輸送路については、特にこれから、いま都市計画決定されていますけれども、まだ完成してないものというものについて、現道がなかなか拡幅が進まない、そういう輸送路もございます。そういう中ではそういった都市計画道路の整備を力をいれまして、その機能は幅員を非常に広くとったそういった道路を整備するということは非常に重要だと思っています。
都市計画道路や一般道路の緊急輸送路としての整備が優先
大貫議員:ですから、高速道路を機能させるためにも、その以前の問題として、やっっぱりその地域のいま言った18メートル以上の都市計画道路だとか、それから一般道路も含めて、そこでの緊急輸送路としての整備を、まずやる必要があると思うんですけどね。優先順位がそちらの方が高いんじゃないかという質問です。
手塚道路局長:優先順位の話でございますけれども、先程も横浜環状道路についての役割というのはお話しましたけども、本市の発展および市民生活にとって重要な役割を果たす道路であるとともに、災害時には緊急輸送路となることから、やはり早期に整備する必要があると思っております。また、横浜環状道路以外、いま言った生活道路の話もございましたけども、活力ある都市活動や市民生活の安心安全を確保するために着実に整備することを図って行っていくことが重要だと考えておりますので、従いまして両方とも同じような重要さをもっているということで、着実に整備を進めていく必要があるというふうに思っております。
大貫議員:それはおっしゃっているとおり、話としてわかるんだけども、高速道路は先ほど言ったように速達性確かありますよ。でも、ランプが詰まっていたら速達性ならないわけですよね。広域性だから、広域性を要求するなら、広域性を要求する前に、各地域からどんどんどんどん横浜市に援助が来るわけだから、そういった意味では広域性ってのはそんな必要ない、必要ないっていうか、そういう意味では高速道路の必要性っていうのはあまり私はないと思っているわけ。この輸送路の件に関してはね。そう考えると、いま求められているのはやはり地域の要するに高速道路以外の道路のいま言った緊急輸送路の整備だと。そこにやっぱり優先順位をつけるべきではないですかという質問ですよ。先ほど、高速道路の必要性については聞いているけども、その点に限ってはいかがですか。
手塚道路局長:同じような回答になるかもしれませんけれども、やはり一般街路、特に病院とか区役所とかそういう所につながる道路というものについても広げていく、広げていって進めることは非常に重要だと思いますけれども、なかなかやはり既存の道路で都市計画決定もされていないような道路もたくさんございます。そういったところをなかなか拡幅していくっていうのは非常に難しい部分がございます。まあ、そういう中では、やはり都市計画道路で計画決定されていて、事業ができるような、そういうかたち、社会的にもそういうことが認知されているような、そういった部分について力を入れて、やっぱり整備をしていくことが必要だというふうに思っております。
72時間以内の人命救助のための整備が必要
大貫議員:地震の時の大災害、大地震の時のイメージっていうか、非常に大変なことになるわけですよね。特に私ね、人命を救助するということであれば、人命をどれだけ少なく近づける、ゼロに少なく近づける、ゼロにするということは、この緊急輸送路それから道路の整備非常に重要だと思うんですよね。72時間の間に人命救わなかったならば、これはほんとアウトだっていうふうにも言われていますよね。72時間のうちに、緊急輸送路が輸送路として機能する、そのための整備が必要だと思うんですけど、いかがですか。
手塚道路局長:やはり早急に、発災したら早急に救助にいくということは一番基本の話だと思います。道路局はそういう道路啓開という意味では非常に重要な責任をもっているところだというふうに思っておりまして、そういう意味では道路啓開が全てのスタート、人命を救うことについてもすべてのスタートであるというふうに思っております。そういう中では、先ほど言ったなかなか難しい道路を拡幅する、都市計画決定されていない道路を拡幅するとなるとなかなか難しい部分もあります。これはたとえば建築局の方で耐震の助成をするとか、そういったような制度についてもいま考えているというふうに聞いておりますし、いろんな面から道路啓開がしやすくなるような、そういうものを総合的にやっぱり市として取り組んでいくことが重要でじゃないかと思っています。
大貫議員:道路啓開ね、建設業協会の方やいろんな方で応援してもらうわけだけど、それはそれで時間かかるんですよ、72時間ですから。そういったときに、もしその現場に行くには、消防車だとか緊急車両は、新しい道、代替地、ルート探してね、行くんですよ。そうじゃないと間に合わないわけですから。だから、そういったときに、そのルートを、代替のルートを探すには、やっぱり交通ネットワークって非常に重要ですよね。交通ネットワークを考えたときに、高速道路一本入って、地下に入っちゃう道路と、地域の一般道路とどちらがそのネットワークあると思いますか。
手塚道路局長:先ほども申し上げましたけども、どちらもそれぞれの機能を持っていて、やはりどちらも必要ですから、どちらというよりも、どちらについても一生懸命がんばって整備して行く必要があるというふうに思っています。
区役所や消防署所との連絡路が確保できるように
大貫議員:どちらも大事なんです。だけど、72時間の命を救うそのタイムラグが、時間があったときに、その72時間にいかにそこに現場に届くかといくことが、いま本当に求められているんじゃないですか。それをしなかったら、いくら言葉で言ったって命救えないんですよ。そうなっちゃったとき、本当に真剣に考えてくださいよ。いままさにいま求められているのは、その道路、特にいま、この地域の一般道路、そうだとか、いま言った18メーター、それから18メーター以下、その輸送路をきちっと作っていく。同時に私質問したいんですが、区役所やそれから消防署所、そこの車が動いていく、車が現場に行く、その時に一番重要なポイントはなんですか。
手塚道路局長:先ほどもちょっと申し上げましたけど、やはり道路が啓開されていないと、何か倒れてきたりとかそういったことがあると、到達できませんので、それを早く啓開するということが重要だと思います。
大貫議員:電柱からとか、いっぱいあるんですよ。特に、区役所や消防署所からいまいった輸送路、もうできている所、18メーター以上はきちっとできますから、そこにきちっと伝え、つながる、アクセスをなんとしても作っていく、これがまず命を救う第一歩だと私思うんですけど。いかがですか。
手塚道路局長:おっしゃるとおりですけれども、なかなか先ほどもから言ってますけども、都市計画決定されていない既存の道路を拡幅していくっていうのは非常に時間を要するっていうことも確かです。しかしながら、そうですけれども、そういう中でも、やはりいま先生の言われたことは重要だと思いますんで、そういうことも当局としてもしっかり取り組む必要があるというふうに思っています。