横浜保育シンポジウムを開催
「子どもの最善の利益」第一の保育を!
横浜市は今年5月、4月1日現在の保育所待機児童がゼロになったと発表し、その後安倍晋三首相が「横浜方式」を賞賛して全国展開すると述べています。そこで、日本共産党横浜市議団は7日、「横浜方式」でいま何が起こっているのか、何が問題なのかを報告し、ディスカッションする場として、保育シンポジウムを開催しました。
営利企業立保育園では運営費が流用
古谷やすひこ議員は、入所を申し込んでも入所できなかった子ども(入所保留児)が待機児童にカウントされないこと、市が率先して高架下や園庭がないなど劣悪な環境も厭わずに保育所を増やしてきたこと、営利企業が参入しやすい条件を整えてきたこと、営利企業では運営費が保育以外に流用されている実態などを告発しました。
あらき由美子議員は、「保育所は子どもの最善の利益を考慮」しなければならないとする児童福祉法を引用し、自らが実際に訪れて撮影した保育所の写真を示しながら、横浜市の保育所ではそうなっていない実態を報告しました。
「待機児童ゼロなんてうそ」
ディスカッションでは、次々と手が上がり、18人の参加者が発言しました。「保育は儲からないのになぜ株式会社が参入するのか」という男性からの質問や、週に2~3回は空き状況について問い合わせがあり「待機児童ゼロなんてうそ」という横浜保育室の園長、「社会福祉法人の保育所でも良心的な保育をやるのは経費がかかってとてもむずかしいのに、利益を生み出す営利企業がどんな保育をやるのかは明らか」など、古谷議員らの報告を裏付ける発言がありました。
また、保育ステーション事業や、横浜保育室への待遇改善、保育内容の実態に関する発言などもありました。
今後、議員団で対応できる問題点については対応するとともに、議会で取り上げて横浜の保育が「子どもの最善の利益を考慮」したものになるよう最善を尽くします。
第3回定例会・議会日程
(議員名は、日本共産党横浜市議団の発言予定者)
9月10日(火)午前10時 本会議:議案上程、質疑(白井まさ子議員)、付託
9月13日(金)午前10時 本会議:一般質問(大貫憲夫議員)
9月17日(火)~20日(金) 常任委委員会:議案審議等
9月26日(木)午後2時 本会議:議案議決(討論:あらき由美子議員)
議員提案(費用弁償の復活)(質問・討論:大貫憲夫議員)
9月27日(金)~10月21日(月) 決算特別委員会(別途お知らせいたします)
10月31日(木)午後2時 本会議:決算議決(討論:岩崎ひろし議員)
◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
「こんにちは横浜市議団です」2013年9月11日(PDF版)