もっと妊婦健診の負担軽減を
関議員:日本共産党を代表し、質問します。
妊婦健康診査について伺います。
ストレスなどによるハイリスク妊婦や経済的困難を抱える妊婦も増えているなかで、妊婦健診の公費負担の拡充は大変大きな意味があります。東京都の20区が、妊婦健診を4月から一挙に14回無料にし、仙台市でも2回から10回にし、県下でも茅ヶ崎市が8回に拡充すると聞いています。厚生労働省が14回が望ましいとするもとで、本市において補助回数を5回にとどめた理由は何か、伺います。
岸本こども青少年局長:厚生労働省の通知では、健康な妊娠・出産を迎える上で、少なくとも5回の健診について公費負担にすることが原則であるというふうにされております。これを踏まえまして、本市の厳しい財政状況ではございますが、3回を5回に増やしたということでございます。
関議員:東京都が14回無料に踏み切る理由は、少子化が深刻だからと聞いています。本市でも、合計特殊出生率は2005、6年続いて全国平均比0.1ポイント低く、拡充するにあたって少子化対策の面からどのような配慮がされたのか、伺います。
岸本局長:母子ともに安心かつ安全な出産ができるように、妊娠中の健診費用の負担の軽減を図ったものでありまして、少子化対策に資するものであるというふうに考えております。
関議員:それでは、妊娠中に受診する健康診査の一般的な受診回数はどの程度か、検診内容はどうか、また1回あたりの費用はどの程度か、伺います。
岸本局長:一般的に申し上げますと、13回から14回程度の受診となりまして、診察、血圧や体重等の測定、血液検査、尿検査、超音波検査などが行われております。1回当たりの費用は、自由診療のために医療機関や検査内容によって異なりますが、大体4000円から1万円程度というふうに言われております。
関議員:初回の健診は負担額が多いということで、仙台市の場合1万8000円の助成をし、2回以降は4000円~5000円の助成を考えていると聞いています。本市でも2006年の改定前は、初回は8090円、2回目は5540円ということだというふうに聞いております。初回の公費負担を多くする考えはないのか、また1回4700円では自己負担が生ずるということで、経済的に負担があるわけですけれども、妊婦健康診査の1回あたりの補助額を上げ、さらに妊婦の負担軽減を図る考えはないのか、合わせて伺います。
岸本局長:現行制度に改正する前は、いまお話がございましたようなかたちをとっておったわけですが、そういう形の場合に必ずしもうまく利用ができないといったいろんな声がございまして、現在の補助方式にいたしました。その結果、妊婦健診の1回当たりの受診費用が違うというなかでは、現在の補助券方式は使いやすいという声を多くいただいております。今回の拡充にあたりましては、そうしたことを踏まえまして、現行の制度を前提として回数の増を図ったということでございます。
関議員:ただ、やっぱり初回にかなりの負担がかかるっていうことは、先ほど4000円からというのがあったんですけれども、1万超えるんじゃないですよ。ぜひ、考えていただきたいなということを申し上げておきます。