【報告者:古谷やすひこ 2025年5月9日】
今回は、横浜市の保育園の待機児童は12年ぶりにゼロになったことについて紹介します。市の記者発表によると今年は14万4,055人の就学前の児童がいました。昨年に比べて5,800人程度減でした。このうち保育所の利用登録を申し込まれた方が7万4,523人いました。そのうち保留児童数が2,991人でした。昨年に比べて336人減りましたが、まだまだ多いのが実態があります。
保留児童というのは、1回目申し込みをして保育園が落ちた方です。調整が始まりますが、ともかく1回目で落ちた方が2,991人いたということです。この中には育児休業の延長を許容できる方が147人、あるいは就職活動を休止している方が113人、あるいは特定の保育所のみの申し込みの方、いわゆる1か所だけ申し込まれた方が732人。こういうものを含んで2,991人の保留児童がいたとのことです。
なぜ昨年より保留児童が減ったのか。一つは1歳児の受入枠を大幅に拡充していることが成果につながっています。昨年に比べて171人定員拡大しています。また送迎支援の推進や医療的ケア児の受入の推進。園選びのサポートである保育教育コンシェルジュによるきめ細やかなフォロー。この配置も横浜の特有のものだと思います。こういうフォローのおかげで、待機児童がゼロとなり、保留児童も減ったということがあります。ただし、保留児童はまだまだ多いので、引き続き不断の努力を続けてもらうことなど求めていきたいと思います。もし保育の問題などでご意見やご要望やご相談事ありましたら気軽に寄せてください。
