議会での質問・討論(詳細)
2023年2月21日

2023年度予算特別委員会■資源循環局(宇佐美さやか)2月21日(火)

◆宇佐美委員 日本共産党を代表し質問します。よろしくお願いいたします。  まず初めに、市内4か所あります、缶、瓶、ペットボトルの資源物の選別をしています資源選別施設の施設整備について伺います。  昨年の決算特別委員会でも質問させていただきましたが、戸塚資源選別センターでは選別作業されている作業員の皆さんの頭の上にバケツや、時には傘が逆さにしてあったということで、雨漏りをしのいでいたという状況を聞かせていただいて、そうやって雨漏りをしのいでいた現場では大変な思いをされていたのを6月に修繕を実施していただいて改善が図られたという報告は受けました。ほかの3施設も作業に影響のある雨漏りはないと聞いていますが、8か月経過しています。雨漏りの対策の状況を伺います。
◎安室適正処理計画部長 昨年6月に実施した戸塚資源選別センター、緑資源選別センターの防水工事以降、全ての資源選別センターにおいて雨漏りがない環境で作業していただいております。


◆宇佐美委員 前回の答弁では作業に支障がないところは修繕していないと聞いたのですが、躯体がもつのか心配だということを付け加えさせていただきました。部分的に直しただけでは、ほかのところからしみ出て雨漏りはしないかということを危惧しています。  今後の雨漏り対策として屋上全面の改修をしていただきたいと考えますが、見解を伺います。
◎安室適正処理計画部長 委員から今御指摘がありましたけれども、資源選別センターは老朽化しております。屋上の劣化状況を調査しまして、適宜補修を実施してまいります。令和5年度につきましては、改修予算を確保しつつ対応する予定としています。


◆宇佐美委員 ところどころではなく、全面改修に向けて頑張っていただきたいと思います。どの施設でも作業員の皆さんが気持ちよく作業できるように、本当に改善をしていただきたいと改めて要望します。  一方で、プラントの故障などで処理を止めてしまうと、その後の処理量が大変なことになり、作業している皆さんの負担が増えるのは必然です。日曜出勤が常態化しているのはなぜなのかという疑問が作業員の皆さんからの声で届いています。分別処理を止めないプラントの設備整備を確実に実施していただきたいという考えでいたところ、さきの委員の答弁で、定期点検と日常点検を行っている、止まったときはほかの施設に持っていっているから問題ないよというような答弁だったと思うのですが、ほかの施設に持っていくにもコストと時間がかかります。それが度々となると、やはりプラント設備を一定期間でも止めて確実に整備していただきたいと考えますが、見解を伺います。
◎金澤資源循環局長 厳しい財政状況ではございますけれども、資源選別センターで働く作業員の方々が気持ちよく働ける環境づくりにしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。引き続き資源選別センターのプラント設備の計画的な補修を進めるとともに、故障が発生した場合におきましても迅速に復旧できるよう対応していきたいと考えております。


◆宇佐美委員 ふだんからちゃんと整備しているよということなのだと思うのですけれども、日曜日しっかりとプラントを止めて、その間に点検、補修するということをしていただければ、作業員の皆さんは休日出勤することなくしっかりと体を休めることができると思います。プラントも最大限のパフォーマンスを発揮できるようになると思いますので、作業環境の改善を行い、リサイクルの土台を支えてくださっている方々の本当に最適な作業環境整備を引き続きしていただきたいと強く要望します。  次の質問に移ります。使い捨てプラスチック削減について伺います。  プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が昨年4月に施行されました。目の前からなかなかプラスチック製品がなくなっていかないと--私も今手にしているのですけれども、プラスチックの使用を減らしていくためには、私も含めた消費者である市民の皆さんの協力が絶対不可欠なのに、この法律ができたからといって何をすればいいのか分からない、それどころか、法律ができたことすら知らないという方もおられると思います。何のために必要な法律なのかという理解を市民の皆さんに深めてもらえるような取組が重要だと考えます。  取り組みやすいプラスチック削減対策として、コンビニやスーパーなどでのビニール袋、最近ではカトラリーというそうなのですけれども、スプーンやフォークなどの使用を控えるということが目に見える削減対策だと思いますが、プラスチック製のカトラリーの使用を減らしていくために市民にどのように働きかけるのか、伺います。
◎金澤資源循環局長 スプーンやフォークなど使い捨てとなるプラスチックについて、不要な場合は受け取らないといったメッセージをSNSや動画などを活用して配信しております。また、6月の環境月間では、イオン、イトーヨーカドーなどのスーパーマーケットや大手4社のコンビニエンスストアにおける啓発キャンペーンを実施いたしました。引き続き様々な機会を捉え市民の皆様に働きかけを行ってまいりたいと考えております。


◆宇佐美委員 市民の皆さんに働きかけを続けることと同時に、市職員の皆さんの意識も変えていかなければ市民への呼びかけにも力が入らないのではないかと思うので、市職員の皆さんが日々実践していることがあれば説得力が増す気がします。市職員の皆さんが率先してプラスチックの使用を減らす取組を実施してはどうかと考えますが、見解を伺います。
◎金澤資源循環局長 職員に使い捨てプラスチックの使用を控えることを意識づけるため、市庁舎11階のコンビニエンスストアに御協力いただきまして、レジ袋の提供はしないことはもとより、プラスチック製のフォーク、アイスコーヒー用のストローの提供を中止いたしました。あわせて、職員に対し自分専用のカトラリーの用意を呼びかけるなど実践につなげているところでございます。


◆宇佐美委員 私がコンビニで買物をすると、断る余地もなくカトラリーが添えられていて、気持ちはすごくありがたいのですけれども、毎回要りませんと言うのも何かおっくうになるときもあったりして、レジに物を置いた瞬間にスプーンも何も要りませんと言うことを癖につけているのですけれども、レジに置いた瞬間、言う癖がなかなかつかないという方もおられるでしょうし、提供されたことでつい持って帰ってしまうということもくせになってしまっていると思うので、市庁舎におられる職員の皆さんだけでなく、18区の区役所におられる全ての職員の皆さんがカトラリーを使用しないという取組を実践していただけたらと思います。  職員の皆さんの意識をさらに高めるための取組が必要だと考えますが、見解を伺います。
◎金澤資源循環局長 委員がおっしゃるとおり、使い捨てプラスチックの削減に向けて、職員の意識を高めて実践していくことが何よりも重要と考えております。様々な機会を捉えまして、マイバッグやマイカトラリーを備えることはもとより、プラスチック問題に関心を持てるよう職員に向けた様々な情報発信を行いまして、不要なものは受け取らない、プラスチックに代わる素材のものを選ぶといった取組を具体的な行動として呼びかけてまいります。


◆宇佐美委員 市民の皆さんの意識と職員の皆さんの意識も変えていくことが必要ですが、さらに必要なのは、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律の施行を受けて、製造、販売を行う事業者にもこの法律が適用されます。プラスチック製造事業者が取り組むべき事項及び配慮すべき事項として、製造では8つの項目の最初に減量化とあり、素材としてはプラスチック以外の素材への代替と掲げられ、事業者側としての社会的責任を果たすことが記されたことを事業者も重く受け止めていただき、事業を継続していくためにはしっかり取り組んでいただくことが必要です。一部の大きな事業者では、プラスチックカトラリーから木や紙、バイオマス素材への転換が図られているのを見かけます。ほかにも様々な取組が行われていると聞いています。こういった事業者の取組を市民の皆さんにも発信して、市民の皆さん自らが一緒にプラスチックごみ削減の取組に参加してもらえることで相乗効果が得られるのではないかと期待しています。  事業者の取組をもっと市民に発信して参加協力を得られるような取組が大切だと考えますが、見解を伺います。
◎金澤資源循環局長 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律の施行を受けまして、飲食店ではプラスチック製のスプーンを有料としたり、また、小売店ではプラスチック製のストローを紙製に置き換えたりするなど、本当に提供の方法の見直しとか素材の転換の取組が見られるようになったところでございます。また、シャンプーのボトルや化粧品の容器など、事業者による自主回収、リサイクルの取組も進んでまいりました。このようなプラスチック削減につながる市内の先進事例を調査いたしまして、市民の皆様が環境に優しい製品や企業を選んでいただけるよう分かりやすく情報提供してまいりたいと考えております。


◆宇佐美委員 プラスチック自体を減らしていくことに業者と消費者が一体に取り組むための施策をさらに引き続き粘り強く実施していただきたいと要望して、次の質問に移ります。  飲食店における食品リサイクルと食品ロス削減の推進について伺います。  私は長いこと飲食店で働いていたこともあり、毎日の業務終了後に出す生ごみの量に本当にもったいないと思って捨てていたのを今でも覚えています。最後に勤務したホテルでは、食品廃棄物を養豚の飼料としてリサイクルしていました。  市内には多くの飲食店がありますが、そこから出される食品廃棄物のうちどれぐらいの量がリサイクルされているのか、飲食店における食品リサイクルの実績を伺います。
◎小林事業系対策部長 令和元年度の実績で申し上げますと、食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律に基づく定期報告によれば、市内の大規模な飲食店等で発生した食品廃棄物は約1万8000トンであり、このうちリサイクル率は23%となっております。


◆宇佐美委員 食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律においては業種別にリサイクルの目標値が設定されていまして、飲食店については50%という目標値なので、まだまだ全然目標に達していないのは何かしらの理由があるということが推察できます。飲食店等の食品リサイクルが普及しない理由と課題は何か、伺います。
◎小林事業系対策部長 食品廃棄物の多くを占めるお客様の食べ残しには、爪ようじや紙ナプキンなどの堆肥化や飼料化できない異物が含まれています。こうした異物を食べ残しの中から除去する手間がかかることが課題です。また、食品廃棄物は専用車両で収集運搬しリサイクル施設に搬入するため、燃やすごみとして処分する場合と比較するとリサイクルにかかる費用は高くなります。こうした費用が飲食店の負担となることも課題です。


◆宇佐美委員 さきのホテルでは、豚さんに食べさせてはいけないかんきつ類、コーヒーフィルターや紙、アルミホイルなどを混ぜないように細心の注意を払っていたのを覚えています。こういったことを従業員の皆さんに徹底していくのもかなりの苦労が必要だったことを身をもって体験しているので、今おっしゃった課題は本当に理解できます。  課題はたくさんありますが、手間とコストをかけても取り組まなければならないことです。さらに前に進める必要があると考えます。飲食店における食品リサイクルを進めるため今後どのように取り組むのか、伺います。
◎金澤資源循環局長 取組を進めていくためには、何よりも飲食店の御理解と御協力が必要です。今後も様々な機会を捉えて飲食店の皆様に粘り強く呼びかけを行ってまいります。また、飲食店が集中する大型商業施設等では効率的に食品廃棄物を収集できますので、大型商業施設の管理会社等に対しまして、飲食店を取りまとめてリサイクルを進めるよう働きかけも行ってまいります。


◆宇佐美委員 食品リサイクルの前に、飲食店で注文する消費者側のマナー啓発も必要と思っています。さきに述べたように、私は飲食店で働いていて、食べ残しを捨てなければならないのが本当に心苦しかったですし、梅雨どきなどは食中毒の心配もあるので、お持ち帰りは断りをしなければならないということもありました。  店側の都合もあり、食品ロスの削減にも大変な苦労を伴うと先ほどおっしゃっていただいた答えは分かるのですが、その中でも本市は小さいサイズの料理の提供、導入、食べ残しの持ち帰り対応などで食品ロス削減に取り組む飲食店を食べきり協力店として登録して、ホームページなどで市民の皆さんに紹介していることを承知しています。現在の登録店数は約930店と聞いていますが、市内の飲食店の数から鑑みて少し少ない、残念な気がしているのですが、食べきり協力店を増やすためにどのように取り組んでいくのか、見解を伺います。
◎金澤資源循環局長 各区で開催いたします食品衛生責任者向けの講習会や商店街組合などを通じまして、食べきり協力店に登録いただくよう呼びかけを行ってまいります。また、ファミレスなど店舗数の多い大手飲食チェーン店の本部に対しましても個別に働きかけを行ってまいります。引き続き積極的に食べきり協力店の増加に向けた取組を進めてまいります。


◆宇佐美委員 ぜひ燃やさないことでCO2削減につながることは誰もが理解できると思うので、事業者側と消費者側の両方の努力が燃やすごみを減らす、ちょっとした工夫で食品ロスは削減できる、誰もが取り組めるということを理解していただけるような取組をさらに続けていただきたいと要望し、最後の質問に移ります。  男性用サニタリーボックスについて伺います。  市内76か所ある資源循環局が所管している公衆トイレは誰にとっても必要な施設です。最近きれいに整備されて利用しやすくなったという印象もあります。これまで行ってきた公衆トイレを誰もが利用しやすくするための取組について伺います。
◎柏木家庭系対策部担当部長 和式便器の洋式化や段差の解消を行うほか、オストメイトトイレやベビーチェア、手すりの設置などを行ってまいりました。また、マナーアップのための啓発表示や、外国籍の方も利用しやすいよう多言語による表記なども実施しております。


◆宇佐美委員 予算が厳しい中でいろいろ大変な整備をしてくださっていることがよく分かったのですけれども、トイレで言いますと、最近の社会的関心事として、男性用のサニタリーボックス、日本語で言うと汚物入れになるのでしょうか、こちらへの注目が高まっていると聞いています。なぜ今注目が高まっているのか、伺います。
◎柏木家庭系対策部担当部長 前立腺がんをはじめとしたがん治療の影響などにより、いわゆる吸水パッドと言われるものの使用が必要となる男性が増えております。トイレに衛生用品を捨てる、いわゆるサニタリーボックスがないことでお困りの方がいらっしゃることから注目が高まっております。


◆宇佐美委員 必要性が分かりました。市内公衆トイレにもさらに設置を広げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎柏木家庭系対策部担当部長 全ての女性用のトイレと多くの男女共用バリアフリートイレには設置をしております。一方で、男性用のトイレには現在設置をしておりません。
○行田副委員長 宇佐美委員、ちょっと待ってください。答弁がずれています。今、宇佐美委員は局長に聞いていましたよね。


◆宇佐美委員 はい。
◎金澤資源循環局長 全ての女性用トイレと多くの男女共用バリアフリートイレには設置をいたしております。一方で、男性用のトイレには現在設置している状況ではございません。
◆宇佐美委員 ぜひ市内公衆トイレ全てにサニタリーボックスを置いていただきたいということを要望し、質問を終わります。  ありがとうございました。


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