○高橋のりみ委員長 次に、白井正子委員の質問を許します。
◆白井正子委員 日本共産党を代表して質問します。よろしくお願いいたします。 委員長、スライドの使用許可をお願いいたします。
○高橋のりみ委員長 許可します。
◆白井正子委員 まず、地震火災対策の強化についてです。 能登半島地震では、火災の発生が被害を拡大させました。改めて、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。 本市では今後全庁的に地震防災対策の見直しが予定されておりますから、都市整備局所管の地震火災対策はさらなる強化が必要と思いますが、能登半島地震を受けての局長の所感を伺います。
◎堀田都市整備局長 能登半島地震では、輪島朝市通り周辺の木造建築物が密集する地区で1つの火元から約5ヘクタールの範囲まで延焼が広がりまして、本市における木造密集市街地におきまして、防災対策が極めて重要だと改めて感じたところでございます。本市では、平成26年から地震火災対策方針に基づきまして建物の建て替えの促進や防災広場の整備などに取り組んできました。昨年度には、特に延焼危険性が高い地域を重点的に取り組む地震火災対策計画を策定いたしまして、延焼危険性の高い地域への建て替え促進への啓発活動、それから地域との話合い、延焼遮断に効果が高い狭隘道路の重点路線を指定するなど、新たな取組も開始しているところでございます。
◆白井正子委員 地震火災対策計画の取組の推進体制として、本市と市民が一体となってそれぞれの地震火災に関する理解や意識を高めるためにも横浜市が先導して地震火災対策を進めていく必要があるとしています。計画の確実な実施のためには、これまで行われております職員の方が地域や家庭に訪問しての支援が本当に鍵になっていると思います。さらに職員体制を厚くすることなどが必要と考えますけれども、計画の推進体制のトップの副市長にその見解を伺いたいと思います。
◎平原副市長 地震火災対策でございますけれども、都市整備局をはじめ総務局、消防局、あるいは区役所、こういった関係区局のプロジェクトを組んでおりまして、私がリーダーを務めているということでございます。来年度予算では、能登半島地震の発生を受けまして、地震防災対策強化パッケージといたしまして、感震ブレーカー等の設置推進、消防用水の確保など防災減災の対策を強化することとしております。また、特に延焼危険性の高い地域におきましては、関係区局の職員が連携しながら戸別訪問をいたしまして、地震火災リスクの周知、対策の必要性など意識啓発にも積極的に取り組みながら、地震火災対策を一層進めていく必要があると考えております。
◆白井正子委員 ぜひ体制を厚くしていただいて先導していただきますようよろしくお願いいたします。 次に、国際園芸博覧会についてです。 開幕まで1年ほどとなった大阪・関西万博では、入場チケットの前売りが2月半ばまでの2.5か月間で約60万枚です。目標の700万枚の8.6%と低調です。これは、会場整備費が大幅に膨らんで開催意義が損なわれていることが影響しているのではないかと考えられます。一方で、開幕まで3年ほどとなる国際園芸博覧会では、協会が示している会場整備費は320億円で、そのうち横浜市と神奈川県の公費負担は3分の1ですから107億円です。320億円以上に膨らめば市や県の負担が膨らんで、市民には納得してもらえず不信を買って、開催意義を損なうことになるのではないかと考えます。 会場整備費、運営費の枠内を上限とするということを示さない限り機運醸成を図れないと考えますが、見解を伺います。
◎堀田都市整備局長 会場整備費に関しては、出展や行催事計画等の具体化に併せまして、物価高騰などの状況やコスト抑制策も含めて適正な整備水準となるよう博覧会協会において整備内容を検討しているところでございます。また、会場運営費につきましても、物価高騰や労務単価の上昇などの状況も踏まえて検討を行っているところです。
◆白井正子委員 協会とおっしゃるのですけれども、協会任せではなくて開催地の本市として責任ある行動を求めたいと思います。大阪・関西万博では783億円の会場建設費のほかに、大阪ヘルスケアパビリオンの建設、来場者のアクセスルートの整備、機運醸成など542億円の府・市負担があって、これは会場整備費の7割に相当します。国際園芸博覧会はその他の負担が示されておりませんで、かかる費用の全体像を示さなければ、市民の不信を買って開催意義を損なうのではないかと考えます。 スライドを御覧いただきます。(資料を表示)協会による環境影響評価の準備書では、会場計画がありまして、庭園が予定されている。開催地庭園は4万4000平方メートルとありますから、本市の展示となると思われまして、面積が広大な分、大きな負担額も想定されます。 そこで、本市負担が想定されるものとして参加促進・機運醸成費の総額は幾らなのか、また、シャトルバスなどの輸送対策費は本市負担が発生するのかどうか、そして、この開催地庭園の本市負担額は幾らなのか、それぞれお答えをいただきたいと思います。
◎堀田都市整備局長 今後、開催に向けた機運醸成、それから会場計画を具体化していく中で、ホストシティーとしての取り組むべき内容や経費を十分精査しまして、財源なども含めた本市の負担額をお示ししていきたいと考えております。
◆白井正子委員 示されていない費用の全体像を早く示していただきたいと思います。 スライドを御覧ください。こちらは、昨年8月の政府出展基本計画に示されている庭園の内容で、基本計画設計に入るところです。そして次ですが、こちらは協会による環境影響評価準備書での施設の配置計画です。右のほうに政府庭園が示されています。そして、中央にも庭園の位置が示されていますけれども、開催地庭園がどこなのか、内容がどうなのかは示されていません。開催地庭園の内容が国際園芸博が成功するかどうかの本当に鍵を握ると思います。このままでは内容が陳腐で、500万人と見込んだ有料入場者数が実際に124万人にとどまった開国博Y150の二の舞になる心配があります。本市として開催地庭園の基本計画をつくるべきと思います。なぜつくらないのでしょうか。 また、開催地庭園についても協会に内容を示すよう求めることが必要と思いますが、見解を伺います。
◎堀田都市整備局長 先ほども御答弁いたしましたけれども、まずは、我々としてはホストシティーとしての取り組むべき内容を十分に精査いたしまして、これから市民や企業などの皆様との共創によりまして、会場計画の具体化、それから公園計画の深度化を図ってまいります。そうした中で明確にしていきたいと考えております。なお、博覧会協会による主催者庭園の内容につきましても、会場計画の具体化に合わせて明確になってくるものと考えております。
◆白井正子委員 協会による環境影響評価準備書では、開催中の交通渋滞の影響は少ないとしています。記述では環境保全目標、周辺交通に著しい影響を及ぼさないことを達成するものと評価しますとされていて、この理由としては交差点の需要率、車線の交通容量比が限界点を1地点を除いて下回っている、多客日の期間が限定的である、それから会場周辺の交通混雑緩和のための公共交通の利用を推奨するなどから、関係車両による交差点への影響は小さいことを挙げています。 開催中の交通渋滞の影響が少ないとしていることはあまりにも希望的観測過ぎると考えますが、見解を伺います。
◎堀田都市整備局長 GREEN×EXPO 2027開催時における会場への円滑なアクセスルートの確保を図るため、八王子街道など会場周辺の道路拡幅や環状4号線の目黒交番前交差点の立体化などの整備を進めております。環境影響評価の準備書におきましては、これらの道路計画を踏まえて開催中の自動車の交通量を予測しまして、道路の車線や交差点の混雑状況を定量的に評価しております。加えまして、現在、パーク・アンド・ライドの導入や情報発信による自家用車の経路分散などについても検討しているところでございます。
◆白井正子委員 有料入場者数を1000万人としている目標と会場面積を縮小しない限り、このままでは成功しないと考えます。ここまでいろいろ確認してきました。本市が責任を持ってやるということが感じられませんので、ぜひ開催地の本市が責任を持ってやるということをしっかりと示していただきたいと思います。
○高橋のりみ委員長 時間です。
◆白井正子委員 以上です。
