7月2日、日本共産党横浜市議団は、神奈川・横浜の夜間中学校を考える会と横浜市の来年度予算に向けた懇談を行い、要望を受け取りました。
同会からは、三階泰子副代表ら6人が参加し、下記の要望が寄せられました。
・蒔田中学校夜間学級の見学を実施してください。
・蒔田中学校夜間学校のPRを抜本的に改善してください。川崎市や相模原市のように夜間学校のPRポスターを制作し、市役所や公共施設、コンビニなどに広く掲示をしてください。
・次回の「第5期横浜市教育振興基本計画」(2026年度~2029年度)では、夜間中学の役割を正当に評価し、「コラム」ではなく「本編」にしっかりと掲載して下さい。
・横浜市在住又は在勤でない方も、蒔田中学校夜間部に入学できるようにして下さい。神奈川県内の義務教育未修了者が市町村帰属にかかわりなく近くの夜間中学校に通学できるように、横浜市、相模原市、川崎市、神奈川県及び県下の市町村の間に至急協議を進めてください。
・2025年度の教職員配置にあたっては少なくても6名以上の専任教員を確保してください。
・日本語力の不十分な生徒のための「日本語特別クラス」を設置してください。
・2015年7月の文部化科学省の既卒者(形式卒業者)の中学校夜間学級での受入を可能とする通知等を踏まえ、夜間中学が「学齢超過者(不登校・引きこもりの若者等)」の進路先の一つであることをわかりやすく広く市民にPRしてください。
・随時入学受入れを原則とし、少なくとも12月までは受け入れるようにしてください。また、入学時の学年は、本人や保護者と十分に話し合い、学習歴や進路希望などを勘案して柔軟に決定して下さい。
・夜間学級の配当予算を抜本的に増額するとともに使用できる教室等を増やしてください。
・給食を実施してください。
・全国夜間学校研究会加盟の方向に向け、年間分担金2万円を2024年度予算に計上するとともに、蒔田中学校と十分な連携をしてください。
同会は、夜間中学校の見学について、相模原市の学校などは、私たちのような支援団体がしっかり申し込めば、見学を許可してくれるが、横浜市は頑なに拒否をする。もっと開かれた教育現場になるよう改善を進めてほしいと強調しました。
また、最近は増加傾向にある不登校やひきこもりの生徒の一つの受け皿としての役割を果たすようになっている。義務教育でつまずいてしまった人にとって、もう一度学び直すことができる場になっている。このような役割をしっかり受け止めて施策を強化してほしいと述べました。
古谷団長は、夜間中学が担っている大切な役割をしっかり認識ながら、一つ一つの要望が前進するよう力を入れていきたいと応えました。