市民の愛されている豊かな瀬上沢の緑を守れ
横浜「緑の七大拠点」の中でも最大の円海山周辺に接する瀬上沢に、開発事業が計画されています。この「(仮称)上郷開発事業」は、マンションと戸建て住宅約660戸、健康福祉施設、ショッピングセンターなど、約16.7ヘクタールを開発する計画です。
計画予定地は、瀬上市民の森に接し、市内最大の蛍の生息地であり、準絶滅危惧種のオオタカが飛びかい、希少な植物のサルナシを初めとする基調な動植物の宝庫です。また、160万年前の海底の貝化石やたたら遺跡など重要な学術的・文化的遺跡もあるところです。
今回、河治民夫議員(旭区)が決算特別委員会・環境創造局の審議でこの問題を取り上げるにあたって、河治議員と地元の関美恵子議員(港南区)と事務局員の3人で、現地を調査に行きました。
江戸時代の治水の実態を物語る横堰
堰の土手側(写真左側)には、160万年前の貝化石があります。
堰の下側で銀杏を洗っていた男性は、「蛍が3キロにわたってみられる。この自然を残してほしいね」とはなしていました。
いたち川水辺愛好会の川のおそうじの案内看板。「緑」は、自然を守る地元の方々にささえられています。
「瀬上沢小川アメニティ」の看板。アメニティの周囲が開発予定地です。
瀬上沢とホタルを守る会の「みんなの池」の看板。小川の周辺は湿地帯で、小さい池があちこちにあります。
瀬上市民の森の「瀬上池」まで足をのばしました。
横浜市環境創造局のホームページで「静かな瀬上池を谷底に、深い谷が入り組んだ水と緑豊かな森。瀬上池から流れ出す沢の谷以外は閉じた谷で、湧水はすべて池へそそいでいます。」と紹介されています。
瀬上池のほとりで。関美恵子議員(右)、河治民夫議員(左)
緑豊かな谷戸の風景です。帰りの出合った女性は「ここが開発されるってご存知ですか」と声をかけてきました。写真が趣味だというこの方は、しょっちゅうカメラをもって瀬上沢に来られ、ここでであった方に開発中止の署名を頼まれで200あまりの署名を集めたとか。「市会議員の方たちが頼りです。なんとかこの緑をまもってください」といっていました。