戦争賛美の歴史教科書は横浜の子どもたちにわたさない!
「横浜が危ない!みんなで考えましょう! “戦争賛美の教科書”を子どもたちに渡さないために-緊急!教科書問題シンポジウム」が21日夜、横浜市開港記念会館で開かれ、日本共産党の大貫憲夫、中島文雄、河治民夫、白井正子の各市議と事務局員2名が参加しました。
まず、3人のパネラーが発言。
歴史教育者協議議会前委員長の石山久男氏は、「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書は天皇を中心として日本の国を描いており、国家のためにつくす戦争をよいものだったと思い込ませるような危険なものだと指摘しました。
子どもと教科書全国ネット21事務局長の俵義文氏は、分裂騒動がいまも続いている「つくる会」の内部事情や、各地での教科書採択の様子などを紹介し、「つくる会」の教科書を採択させない運動が大切だとのべました。
教科書問題を考える横浜市民の会代表の佐藤満喜子氏は、2001年までは全国で最も民主的な採択地区であった横浜市が、いまでは最も危険になってしまったと、横浜市の教科書採択手続きにおける変遷を報告しました。
日本共産党の白井議員は、市議会での様子や市議団が行った教育長への申し入れなどを報告しました。
また、韓国のアジアの平和と歴史教育連帯・青少年教育委員長のチェ・チョルホ氏と、同事務局長のホ・ミソン氏が、開放的な街として韓国の子どもたちにも人気がある横浜市で間違った教科書を採択してほしくないとして発言。チェ氏らは、当日横浜市教育委員会に採択に関する要望書を提出しています。
会場には、160人余りが集まり、用意した椅子や資料が足りなくなり、床に座る人や立ち席もでるほど。最後に、実行委員会事務局から、8月4日の教科書採択までに、一人ひとりの教育委員あてに危険な教科書を採択してほしくない声をファックスしてほしいとの呼びかけがありました。