市政ニュース
2016年12月9日

宇佐美さやか議員が一般質問

原発避難生徒へのいじめ問題での対応は“教育の放棄”

一般質問をする宇佐美議員 横浜市議会では9日に一般質問が行われ、宇佐美さやか議員(神奈川区選出)が日本共産党を代表して、災害時避難所となる地域防災拠点での訓練、社会福祉法人夢工房の不正に対する市の対応、原発避難生徒へのいじめ問題、市長の今後の平和への取り組みについて、林文子市長等に質問しました。

 原発事故後に小学2年生で福島県から横浜市に避難した、現在中学1年生の男子生徒が、転校先の市立小学校で長期にわたっていじめを受けていたことが明るみに出ました。被害生徒は小学5年生の時に、同級生などから高額な金銭の要求がされ、保護者は学校にいじめを何とかしてほしいと訴え出ました。しかし、教育委員会が調査委員会を立ち上げたのはその1年7か月後でした。
 宇佐美議員は、教育委員会が長い間にわたって訴えを放置し、親子を苦しめたことは、原発避難者へ寄り添う姿勢が欠如していたといわざるを得ないと主張しました。また、教育長の反省の弁が、問題が報道されて1か月も後だったことなどから、児童・生徒・保護者も含め、世論も、学校と市教委の対応について不信感を募らせていると述べました。
 教育委員会が設置した第三者によるいじめ問題専門委員会の報告書では、今回の対応は“教育の放棄”とまで断じています。宇佐美議員は、失われた信頼を回復し、市民に開かれた教育行政をめざすことは、現教育長のもとでは困難だと主張し、教育長の任命権者である林市長の考えを質問しました。

 林市長は、大変反省しており、教育長には第三者委員会からの指摘を誠実に受け止め、今回の事案の検証と再発防止の検討を着実に進めるように指示したと述べました。岡田教育長は、十分な支援ができなかったことについて大変申しわけない、しっかり検証し再発防止に生かしていかなければならないと述べました。

◎質問と市長・教育長の答弁はこちら「一般質問 宇佐美さやか」をご覧ください。


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