発行物
2016年11月9日

「こんにちは横浜市議団です」11.9号

1~6月横浜港貨物量4%減少
コンテナ量増大の見込みないのに、さらに岸壁整備か

 
「こんにちは横浜市議団です」2016.11.9号 横浜市が発表した今年上半期(1~6月)の横浜港の取扱量は、5,502万トン、コンテナ個数135万TEU(20フィートコンテナ換算量)で、両方とも昨年前期から4%減りました。昨年前期比較で、総量で輸出は2%、輸入は9%の減少、貿易額で輸出は7%、輸入は16%の減少です。
 横浜港の取扱コンテナ量は、年間比較すると、下表に見るように2008年を最高に減少。今年もこのペースが続くと昨年度を下回りそうです。
 一方横浜市は、南本牧ふ頭に大型コンテナ船に対応できる大水深バースMC-3を昨年4月に稼働し、現在MC-4を建設中です。さらに、本牧ふ頭沖に新しいふ頭をつくる計画があります。

横浜港のコンテナ個数の推移

新たな大水深岸壁MC-4の建設は凍結を
 かわじ民夫議員(旭区選出)は2015年度決算特別委員会で、横浜港の取扱貨物量は2015年度も減少しており、MC-3はコンテナ貨物量や基幹航路を増やすことにつながっていないと指摘。コンテナ船の定期航路が年々減少している一方で、東南アジア定期航路が増え、寄港数も増えていることから、大水深・大型岸壁に傾注することなく、既存のコンテナターミナルを有効に活用して、東南アジアなど近海航路の誘致等を積極的に行うべきだと主張しました。その上で、コンテナ量の増大が見込めず、大型コンテナ船に対応する岸壁はMC-3で足りていることから、MC-4の建設は過大投資となるため凍結すべきだと述べました。
 港湾局長は、国内の主要港でもコンテナ貨物の減少が起きており、横浜港は東京や名古屋港より減少幅は少ないと述べました。また、近海航路も非常に重要で、施設の整備と合わせて横浜港への寄航を積極的に働きかけていきたいと答えました。

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「こんにちは横浜市議団です」2016.11.9号(PDF版)


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