発行物
2015年7月1日

「こんにちは横浜市議団です」7.1号

上郷猿田地区 東急の開発計画、横浜市が容認
11万筆の反対の声を無視して、10㌶を宅地等に

「こんにちは横浜市議団です」2015年7月1日横浜市はこのほど、東急建設が提案している栄区上郷猿田地区における都市計画を市の計画と位置付け、都市計画決定に向けて手続きを進める方針を決めました。

貴重な動植物、自然の宝庫
計画地区は、「緑の七大拠点」の円海山麓に連なり、貴重な動植物が生息する自然の宝庫で、古代の製鉄遺跡や江戸時代の横堰などの文化遺産も眠る貴重な緑地です。
同地区は、1985年ころから開発計画がたびたび持ち上がりましたが、実現には至っていません。2007年の東急建設による提出計画案は、「瀬上市民の森」に連なる既存樹林地を大幅に改変することなどから、市都市計画提案制度評価委員会が提案内容を否決しました。
今回の計画は2014年1月に市に提出されたもの。同地区約32㌶のうち、7割の約22㌶を特別緑地保全地区、都市公園、地区計画緑地などの緑地とし、3割の約10㌶を低層住宅、沿道集合住宅、事務所店舗などの宅地用地等とする内容です。

市は絶賛するが、反対署名に11万筆
市の計画提案に対する評価では、「注目すべき動植物の保護等について、市民や専門家の意見を取り入れながら進める必要がある」としながらも、「里山景観を永続的保全するものと評価できる」「総合的にも、地区の将来を見据えバランスに配慮した計画であると評価できる」と絶賛しています。
しかし、市民団体「上郷・瀬上の自然を守る会」(代表:山仲章介氏)が集めた開発に反対する署名は11万筆にものぼっています。

これ以上の市街地開発はやめるべき
そもそも、今回の計画は、2002年に成立した住民等による都市計画提案制度を使って、住宅や店舗などが建てられない市街化調整区域を、それらが建てられる市街化区域に変えようというものです。
人口減少時代に突入している現在、新たな大規模な宅地開発は必要ありません。しかも、市は、緑の減少を止めようと「横浜みどり税」まで徴収しています。
日本共産党は、これ以上の市街地の拡大はやめるべきだと議会でたびた発言し、上郷開発を認めないよう求めています。

◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
「こんにちは横浜市議団です」2015年7月1日(PDF版)


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