不要不急の大型開発の浪費をやめて市民の願いかなえよ
横浜市議会は20日、2015年度予算に対する採決が行われました。採決に先立って白井まさ子議員が日本共産党を代表して予算反対討論を行いました。
白井議員は、まず激増した施設整備費に対応し、市債発行が前年度比15%増を計上したことを「市債残高圧縮政策の放棄」と批判しました。
次に、問題点の第一はアベノミクスの横浜版予算となっていることだと指摘しました。具体的には、東京オリンピックまえの完成を目指した高速道路予算の大幅増と新市庁舎建設、自民党がカジノ誘致場所として推す山下ふ頭の再開発、新規ふ頭建設等を批判しました。企業誘致のための助成金の上限の引き上げや、緑を減少させる恐れのある都市計画区域の線引き等の見直しをやるべきではないと述べました。
問題点の第二は自治体の本来の仕事である「住民の福祉の増進」に希薄な予算だと指摘。具体的に、特別養護老人ホームの整備不足、介護保険料の引き上げ、保育所整備の不備、放課後キッズクラブの改善不足、小児医療費助成制度の対象拡大不足などをあげました。
問題点の第三は、大型公共事業偏重で福祉の増進が希薄なため、くらしの願いがないがしろにされていると指摘しました。具体的には、中学校給食の未実施、身近な生活道路や歩道の整備不足、がけや住宅密集地の防災対策不足、防災行政無線の未設置などをあげました。
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