新たな大水深コンテナターミナルは不要
岩崎ひろし議員は、改定された港湾計画における大水深バース建設の必要性について、質しました。
現在横浜港には、南本牧ふ頭のMC1、2、本牧ふ頭のD4ターミナルに、6,000個積から1万3,000個積の超大型コンテナ船が寄港しています。今後、現在整備中の南本牧ふ頭のMC3、4に加えて、本牧沖に埋め立て工事を行って大水深バースを整備する計画です。
岩崎議員は、大型コンテナ船が現在週4回寄港しているが、10年先の寄港船の予測はどうかと質問。港湾局長は、10年後の予測は難しいが、大型船の建造が各船会社とも急ピッチで進んでおり、わが国に寄港する7つの大型船航路のうち4つが横浜港に寄港しており、大水深バース整備計画があるのも横浜港だけであると答えました。
岩崎議員は、国交省の研究機関の資料などから、香港では水深15.5メートル以下の岸壁しかないが週当たりの寄港は、8,000TEU以上で20回程度、1万TEU以上が2回程度寄港、シンガポールは水深16メートル以上の岸壁はないが寄港は8,000TEU以上が20回程度、1万TEU以上が2回程度、寄港していることを紹介し、「水深が16メートル以上のバースがあれば、大型コンテナ船の寄港は十分できるということが示されている」と述べました。そして、新本牧ふ頭への大水深バースを新たに整備する必要はなく、無駄な大型開発の事業にほかならないとして、実施の中止を求めました。
港湾局長は、今後とも船舶の大型化が進展する中で、国内他港での大水深バース整備が困難な中、横浜港において南本牧に続く新たな大水深コンテナターミナルが必要だとして、新本牧ふ頭の新規ふ頭整備の必要性を強調しました。
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