横浜市2015年度予算案発表
国土強靭化を具体化 アベノミクス下請け予算
林文子市長は1月28日、2015年度横浜市予算案を発表しました。
市税収入は7,095億円で、2014年度当初実収見込額に比べて1.4%減です。個人市民税は24億円の増ですが、法人市民税は税制改正に伴う法人市民税の一部国税化の影響などで110億円の減です。固定資産税・都市計画税も土地の評価替えなどで10億円の減少です。市債は、14.9%増の1,608億円です。
ちょっぴり前進
小児医療費助成が、今年10月から小学3年生までに拡大されます。また、未婚のひとり親に対する寡婦控除のみなし適用が、40事業について4月から適用されます。
がけ防災対策の推進費は5.1億円と、前年比4.5倍に増加しました。
大きな心配
新市庁舎整備を加速し、カジノ誘致を図る予算であるとともに、大型開発・都市基盤整備に偏っています。
なかでも横浜環状道路関連予算が前年度比149億円増の総額340億円で、前年度比で1.8倍、5年前の3.3倍と突出しています。
一方、生活道路の整備、中学校給食実施など市民の身近な要望のほとんどが置き去りのままです。
なぜ、アベノミクス下請け予算なのか
予算案は、昨年同様、安倍政権の進める国土強靭化や成長戦略を具体化するもので、まさに「アベノミクス下請け予算」です。
何でそんな予算案になってしまったのでしょうか。この理由について大貫憲夫党市議団団長は「林市長は、1期目は民主党の支持を受けていたのですが、2期目の市長選挙の時、自民党の推薦を受けたいがために、自民党に鞍替えしてしまいました。一昨年の市長選横浜駅西口での第一声で、市長はアベノミクスを持ち上げ、『大都市横浜はこの波に乗らなくてはいけない』と叫びました。それを実行に移したのが2015年度予算案です。まさに、林市政の自民党化が完成したことを示すのが、今回の予算案の最大の特徴です」と述べています。
市政懇談会にお越しください
1月28日から3月20日まで予算議会が開かれます。4月の市会議員選挙前の大事な議会でもあります。予算案をみなさんにお知らせするとともに、みなさんからのご意見ご要望をお聞きしたいと思います。みなさんのご参加をお待ちしています。
日時 2月4日(水)
午後6時半~8時
場所 横浜市技能文化会館8階大研修室(こちらをご覧ください)http://gibun.jp/access.html
お問い合わせ:電話 671-3032
◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
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