議会での質問・討論(詳細)
2013年10月9日

■「市民局」 あらき由美子議員(2013.10.9)

あらき議員:パネルを使わせていただきますので、許可をお願いいたします。

区民の要求はどのように区づくり推進費に反映されているのか

まず、 区づくり推進費と区の分権について伺います。個性ある区づくり推進費に区民要望をどのように反映しているか、港南区長と都筑区長にまず伺います。

大貫港南区長:市民のみなさまからの提案など、日常における公聴、区民意識調査のほか、区の職員が地域に出向きまして直接ご意見やご要望を把握しております。具体的には、15の地区連合町内会で実施しております地域づくりの意見交換会、毎月の地区連合町内会の定例会や防災訓練、あるいはまちの美化活動などへ職員が参加することによりまして、みなさまの率直な声をしっかり把握し、区づくり推進費などの事業に反映に務めているところでございます。

中村都筑区長:都筑区では、市民からの提案をはじめ、地区連合ごとの地域懇談会や地域のつどい、定例会などあらゆる機会を捉えまして、区民要望の把握に努めております。こうした要望を踏まえ、区の予算を編成し、各種事業に反映いたしております。

あらき議員:私、この質問を2012年からずっとしているんです。議員になってこの間ずっと区づくり推進費っていうのをずっとチェックしているんですけど、その区民意見をどういうふうに反映したのかって、客観的にわかる仕組みがないっていうのもずっと言い続けてきました。
いま、お二人、区長から言われていることも、確かに南区も同じような手法でやっているんですけれども、結局どの意見が大きくって、こういう予算編成したのかっていう客観的にわかる判断材料っていうのはないんです。この点どういうふうにお考えでしょうか、局長。

西山市民局長:行政への住民の参加、これにつきましては市政また区政に関わる普遍的なものと考えます。住民が区政に参加しやすくなる仕組みを考えていくには、いま第30次地方制度調査会の答申でもいわれておりますように大都市における区の役割の拡充について検討しようといわれておりますが、その中で区長の権限とか区の予算など、区のあり方を総合的に考える中で、かたや住民参加について考える必要があるのではないかというふうに思っております。
あらき議員:そのとおりだと思います。いよいよその点を踏み込んでいただきたいと思うんですけど、今後そういう区づくり推進費自主企画事業のあり方について検討されるんでしょうか。局長お願いします。

西山市民局長:いま申し上げましたように、今後まず区長権限、区の予算などを考えるなかで考えていくことかなというふうに思います。また、本市はこれまでも市政区政への参画についてさまざまな実績がございます。これまでの取り組みの評価や課題、それと各実状、こういったものを踏まえて区と相談していきたいなと思っております。

あらき議員:ぜひまたこれも検討していただきたいんですけれども、以前は区民会議のような各行政区で区全体で区民参加で話し合う場がありました。それもいまなくなっていて、やっている区ももちろんあります、でもやはり全体で意見交換するような場あるいはその部会のようなかたちでさまざまなテーマで話し合う場、こういうのも作っていくことが必要だと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。

西山市民局長:区政の参加ということで、いまさまざまな実績というふうに申し上げたんですが、まさに区民会議ですとか1万人集会ですとか、また区の特性がありまして、地域協議会などやっている区もございますので、これは一律になるのがいいか、どういった方法がいいのかっていうのは、先ほど申しましたように区と相談しながら考えたいなというふうに思ってます。

区の自主企画事業費に事務費等の必要経費を含めるな

あらき議員:これ南区、それから港北区、決算書を持ってきたんですね。中みてみると、その自主企画事業で使える1億円、南区では約1億2000万、港北区で約1億3000万なんですけれども、ようく見ていくと、その区の中での運営している使われているお金の中で、例えば南区では信頼される区役所づくりの名目で、職員研修や庁舎環境の維持、広報費、事務費、運営費で5000万、約占めているんですよ。1億2000万の5000万。だいたい40%がこういう使い方なんですね。他の区でも、港北区でも3000万、これだけみるだけで出てくるんです。でも、それ以外に支援事業だとかっていう要するに区の相談窓口でやるようなそういう運営費まで自主企画事業費1億円を使っているんです。こうなると本当に自主企画事業で使える割合ってものすごく少なくなっていくんじゃないかという、この点でも検討の余地あると思います。この点、どう改善されるんでしょうか。

西山市民局長:いま先生のおっしゃった南区の内容について詳細に把握していないのでその部分がどうなのかちょっと発言差し控えさせていただきたいですが、先ほど申し上げましたとおり事務費が自主企画事業費の中に入っているということはわれわれ思っておりますので、そちらの改善については課題だというふうには思っています。

あらき議員:この点足りないっていうのはどこの区も多分わかっていると思うんです。大場副市長、何回も私この点質問しているんです。検討の余地あると思います。その点の決断、お願いします。

大場副市長:先ほどもありましたけども、執行率等まだまだ足りない区もありますし、不用額がでている区もありますから、まずはきちんと与えられた予算、しっかりと区民のためにいかに反映できるか、ここをきちんと整理した上で、その上で全体の予算の中で検討していくものだと思います。
あらき議員:ぜひお願いします。南区は、一人暮らし高齢者が多くて、子育てでは地域での見守りなどで協力する体制がすごくよくできています。その主体は自治会町内会地区社協など協力を得ながらボランティアでも運営されています。ですから、こういう点は、やはり資金の面でいうとボランティアだとなかなか厳しいんですね。ぜひそういう点でも個性ある区づくり推進費がその名前のとおり地域の特性がきちんと反映できるような客観的な指針も含めて検討していただきたいと思います。

破損して危ないふれあい伝言板は市の責任で対処を

次に、ふれあい伝言板の管理について、パネルを使います。まず、全市に541本設置されているふれあい伝言板、どういう経緯で設置されたんでしょうか。

西山市民局長:ふれあい伝言板は、平成3年から5年の3か年で、横浜市町内会連合会が市全体で541基を設置いたしました。設置後は横浜市町内会連合会から各地区連合町内会へ引き継がれております。

あらき議員:これが南区の六ツ川にある伝言板なんです。表はいいんですね。裏面、こうです。私のもっと地元はもうこれ危ないっていったら枠だけ残って真ん中抜きました。でもそれから先が問題なんです。そこで、各連合町内会長がどうするかっていったらお金がないからできないっていわれてるんです。この点は非常に問題だと思います。地域振興課にお願いしても、結局お金は連合町内会の負担になっているので、連合町内会にまかせています。堂々巡りです。お金があるところは土木事務所に頼んで、基本から抜いてもらうっていうところもあったそうですけれども、基本的に南区ではその連合町内会長にまかされて、連合会にまかされているんです。この点、検討の余地あると思います。いかがでしょうか。

西山市民局長:ふれあい伝言板につきましては、先ほど設置の経過で申し上げましたように、町内連合会から各地区連合町内会に引き継いでおりますので、各自治会町内会が独自でもっている掲示板と同じということになりますので、原則としては地区連合町内会で対応していただくものというのが原則と考えております。

あらき議員:ですから、そこから一歩踏み込んでいただきたいんです。連携とるのも非常に大事で、地域の連合町内会長さん、本当に困ってらっしゃるんですよ。枠だけ残っているうちの地元なんかは、地元の町内会長さん自分でやるっておっしゃっているんです。ぜひ、改善していただきたいと思います。

西山市民局長:まず、道路上などにありまして、通行人に危険を及ぼす破損をしている場合、こういった場合についてはちょっと聞いてみましたら、区で土木事務所で対応したものもあるということですので、危険になってほしいということではありませんがそういった事例があるということ。また、平成3年から設置しておりますので、20年経過しておるわけでして、これからますますそういったことになるのかなということも、老朽化が進むということも考えられますので、ちょっと地域からのご相談状況も把握しながら、区とともに検討してまいりたいと考えております。


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