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討論 宇佐美さやか議員 10月29日

日本共産党を代表し議第12号議案「横浜市会議員のハラスメント防止等に関する条例」について、賛成の立場から討論します。

今回の条例案では、議員による他の議員や職員へのハラスメントを対象とし、議員への研修、外部相談窓口の設置、第三者による調査・審議、必要な対応措置、相談者への不利益な取扱いの禁止などが盛り込まれています。

ハラスメントは、相手の人格や尊厳を傷つける重大な人権侵害です。議員も職員も、誰もが一人の人間として尊重され、安心して市民のために仕事ができる環境を保障しなければなりません。

議員は、市民の代表として行政を厳しくチェックし、必要な指摘や要求を行う責任があります。しかし、そのことは、相手を威圧したり、人格を傷つけたりすることを正当化するものではありません。議員という立場や影響力を背景としたハラスメントは、決して許されません。

今回、横浜市会として初めて、議員によるハラスメントの防止と被害者の保護に向けた仕組みを条例化し、議員自らの責務を明確にすることは、重要な一歩であり、評価するものです。

同時に、条例はつくればそれで終わりではありません。何よりも大切なのは、条例を実効性あるものとし、実際にハラスメントを防ぎ、被害を受けた人を確実に守ることができるかどうかです。

今回の条例案に対する市民意見募集には、215人から意見が寄せられました。その中には、第三者機関の独立性や中立性を求める声、被害を受けた人が安心して相談できる体制を求める声、相談したことで不利益を受けることがないようにしてほしいという声など、実効性の担保を求める切実な意見が寄せられています。

また、市民意見には、議員が「大きな声で威圧する、露骨に不機嫌な態度を見せる、職員の手元の資料や書籍を承諾なく奪う」

「議員の求めを受けて市会での議員の発言原稿を作ってきたのに『全然違う』と言って何度も書き直しさせる」

「ほとんどの職員は市長からハラスメントを受けた事はないが、議員からパワーハラスメントを受けた事は1度は2度ではない事は認識しておいて欲しい。」

「今まで職員は議員からの数々のハラスメントを受けてきており、過去を不問とすべきだとは思わない。過去にさかのぼって職員からハラスメント事例を集めて議会として認識、公表し、そこからスタートすべき」

「職員です。実名を出そうか最後の最後まで迷いましたがやめておきます。長年、市会議員を務めているかたから、過去に私自身がパワハラと認識する出来事がありました。その時の恐怖や悔しさはいまでも忘れられません。」「どうか、条例作ったからいいでしょ、というポーズでおわらせず、本当にパワハラが根絶されるような手続き、仕組みづくりをお願いします」と告発が綴られています。

こうした切実な声を寄せてくださった方々の不安や懸念を真摯に受け止め、議員によるハラスメントを防止し、被害を受けた人を確実に守ることのできる、実効性ある条例としていくことが必要です。そのうえで、条例の運用に当たり、特に三つの点を求めます。

第一に、外部相談窓口とハラスメント対策委員会の独立性、公正性、中立性を確保することです。条例案では、ハラスメントに関する識見を持つ第三者による相談・調査の仕組みが設けられています。相談員や対策委員会の委員には、弁護士会から推薦された弁護士等を充てることが想定されています。

こうした仕組みが、議員や会派の力関係に左右されることなく機能することが重要です。誰が相談しても、誰が調査対象となっても、公正な判断が行われる仕組みを徹底するよう求めます。

第二に、相談者や被害者の安全と尊厳を何よりも優先することです。相談したことが周囲に知られたり、その後の仕事や議会活動で不利益を受けたりすることがあってはなりません。条例に規定されたプライバシーの保護や不利益取扱いの禁止を実効性あるものとするとともに、相談者の意向を尊重し、必要な支援につなげる体制を整えることを求めます。

第三に、条例の施行状況を検証し、必要な改善を続けることです。相談窓口が設置されても、誰も安心して相談できないのであれば意味がありません。相談や調査が適切に行われているか、被害の再発防止につながっているか、条例の実効性を高めるよう不断の検証や改善が必要です。例えば、年に一回条例の運用状況の報告を受け検証など、行うべきではないでしょうか。個人情報の保護にも配慮しながら、市民に説明できる透明性を確保する必要があります。

また、議員一人ひとりがハラスメントについて学び、自らの言動を振り返ること、ハラスメントを見聞きした際に見過ごさないことも欠かせません。そして、例制定は、横浜市会として「ハラスメントを許さない」という意思を示す出発点です。

市民や職員から寄せられた不安や疑問に対しては、言葉だけではなく、今後の具体的な取組と実績で答えていかなければならないと考えます。

私たち日本共産党横浜市会議員団も、議員としての責任を自覚し、誰もが尊厳を守られ、安心して働き、自由に意見を交わせる議会と市役所を実現するために力を尽くす決意を表明し、討論を終わります。