【報告者】古谷やすひこ 2026年8月12日
来年4月から、いよいよGREEN×EXPO 2027が始まります。
それにあたって、来場者の予想や輸送の実施計画が改めて出されましたので、少し報告していきたいと思います。
まず一つは、総来場者数です。計画では、1,200万人を想定しています。では、この1,200万人をどうやって会場まで運ぶのか。交通手段の内訳としては、42%が公共交通機関、23%が団体バス、30%が自家用車、そして5%が自転車などという想定になっています。
これをどうやって実際の交通に割り振っていくのかということです。
例えば、シャトルバスについては、瀬谷駅、三ツ境駅、南町田グランベリーパーク駅、十日市場駅、この4つの駅から会場まで運行する計画です。公式計画では、駅周辺の一般利用者への影響を抑えるため、駅前の広場などを活用し、シャトルバスは事前予約制として需要を平準化することも盛り込まれています。最大で1時間に60本というシャトルバスを運行することになっています。
瀬谷駅や三ツ境駅など、決してそれほど大きくない駅からも、最大で1時間に30本から40本のバスを出すという計画です。本当にこれで交通混乱が起きないのかな、ということが心配です。
現在、シャトルバスの乗車場所を整備しているところですが、その作り方についても気になるところがあります。従来のバス停を少し移動させて、そこにシャトルバスの乗車場所を作っていくというやり方です。そうなると、普段からその地域を利用している方や、バスを利用している住民の皆さんにも、いろいろとご迷惑をかけることになるのではないかと思います。
また、自家用車については、約6,000台分の駐車場を確保する計画になっています。
しかし、これも本当に足りるのかなと思います。そして、問題は6,000台の車がどこを走って会場まで来るのかということです。会場周辺の幹線道路だけではなく、生活道路に大量の車が流れ込んでしまうのではないか。ここも大変心配しています。
では、こうした交通問題をどう解決するのか。そのために「交通需要マネジメント」という取り組みを行うことになっています。つまり、会場に来る人の交通をどう分散させるのか、そして地域全体の交通量をどう減らしていくのかという取り組みです。ただ、今回示されている対策を見てみると、基本的には「お願いベース」なんですね。例えば、ゴールデンウィークやお盆、会期末などの混雑が予想される時期には、企業や住民の皆さんに対して協力を呼びかける。特に会期末の最後の時期には、より強く呼びかけるということです。具体的には、地域の企業に対して、あるいは住民の皆さんに対して、「何とか協力してください」「できるだけ自家用車に乗らないでください」「交通量を減らしてください」とお願いするということです。もちろん、地域の皆さんに協力をお願いすることは必要だと思います。
しかし、こうした「お願い」だけで、1,200万人もの来場者を受け入れる交通を本当にコントロールできるのか。そこは、非常に大きな課題だと思っています。
GREEN×EXPO 2027の会場周辺は、もともと通勤や物流などの交通需要が集中している地域です。横浜市自身も、博覧会の来場者輸送と一般交通が交錯することで、住民生活や経済活動に大きな影響が出るおそれがあるとして、交通円滑化の取り組みを進めています。
だからこそ、住民にお願いするだけではなく、実際に交通混乱を起こさないための具体的で実効性のある対策を、もっと示していく必要があるのではないかと思います。
来場者の安全はもちろんですが、同時に、そこに暮らしている住民の皆さんの生活もしっかり守る。その両方をどう実現するのか、引き続きしっかりと見ていきたいと思います。
