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【生活相談】成年後見人制度って、みなさんにも関わりある問題です。

【報告者:古谷やすひこ 2025年11月12日】

今日は青年後見制度についてお話したいと思います。

しんぶん赤旗日曜版の最新号に記事が出ています。これあまり関係ないのではないかと思われている方がいらっしゃると思うのですが、実は関係あるんです。自分たちの親の世代、私の親の世代というのは、だいたい70代後半とか80代です。そうすると、認知症になる方が非常に多い。その時に銀行が凍結されるということを、銀行が他の人が下ろせなくなるっていうことを知ってらっしゃる方が多いと思います。それどうしますか?その時に、必要になるのが青年後見制度と呼ばれるものです。いま、国では見直しが行われることになっているようです。というのも、使い勝手が悪いということで、例えば一度成年後見制度の利用を始めると、本人の判断能力が回復しない限り、終わらせることができない。つまり亡くなるまで続くということです。これは、ちょっとどうなのというふうに言われて、今議論が行われています。あるいは、後見人さんが、財産の管理を様々な契約行為の判断を行うわけですけど、その際に支援者ご家族とかと、ご本人との関係がなかなかうまくいかないケース。例えば、体が不自由になって入院されていた時から、在宅でサービスを受けながら過ごしたいということと、施設を利用するというこういう大きな選択肢があると思います。この時に施設の利用を後見人さんがやってしまって、ご本人は実は自宅に帰りたかったのにいうときに、そういう齟齬がでたときに、これを変えられないんですよ。この判断変えられない。ですから、非常に後見人の権限が強すぎるということで、問題が生じています。こういうところも見直しが行われているようです。今後議論の経過も待ちたいと思います。こういうことをしっかりクリアした上で、後見制度というのは、うまく使わないといけないというふうに思います。

また、親族の方もこの成年後見ではないが後見人になれるということがあります。例えば弁護士さんとか、司法書士さんとかを後見監督人という風になってもらった上で、親族も後見人になれるという制度があります。そういう場合に、家庭裁判所の関与のもとでなれるという家族信託などのやり方もあるということです。

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