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【声をきく】介護の現場が大変な事態に!働く人も事業所もなくなる事態もある?

【報告者:古谷やすひこ 2025年6月25日】

 今日予算要望の懇談をしたのは、神奈川県民主医療機関連合会の介護の分野の皆さんです。

 本当に介護の分野も厳しい事態にあります。

 2つ要望が出されています。1つは、介護報酬改定ですね。介護報酬の改定、再改定もしてもらいたい、このことを求めています。また横浜市に対しては、訪問介護の時に必ず使う車、これガソリン代がかかっているということで、ガソリン代が上がっていますからぜひ補助してもらいたい、こういう要望が出されています。

 介護報酬が本当に上がらなくて、働く人もいなくなり、事業所もなくなるという事態がこの横浜でも起こる可能性が出てきています。どうなっているかというと、8割の事業所が赤字だということです。ヘルパーの高齢化、高齢化って言っても半端ないですよね。70代の後半になって、もうちょっと年なのでやめますっていうようなことがあるということです。

 また、閉鎖した事業所もあります。そういう事業所から、ヘルパーさんと利用者が丸ごと移動する事例もあるようです。ある事業所さんでは、もうこれ以上受けられないということで、新規の利用は制限せざるを得ないとそういうようなことも聞いております。

 ケアマネの問題も深刻です。ケアマネは、処遇改善加算がありません。ですから事業所の中には、ヘルパーさんを抱え、ケアマネさんを抱えというところがたくさんありますが、ヘルパーさんに対して処遇改善加算があっても、ケアマネさんにはないということで、(処遇改善手当などを)払わないというところもあります。大抵のところは、同じ事業所でいるわけですから、ちゃんと処遇改善をやりますよね。そうすると、ケアマネさんには、国から(処遇改善加算分が)降りてこないということですから、事業所の持ち出しになります。ぜひ改善してもらいたいと出されています。ヘルパーさん、今募集をかけても全然集まらないということですし、ヘルパー養成講座というのをやっていますが、なかなかそれも集まらないと。それに対してもぜひ助成をしてもらいたいということは、横浜市に対しては強く求めていきたいと思います。

 介護の分野大変厳しい状況ですが、横浜市がりっぱな介護保険計画つくっていますが、それを担っているのは、こうした事業所ですし、一人ひとりのヘルパーさんです。そういう方々がしっかり報われるような介護の分野をつくっていくように、私たちからも求めていきたいと思います。