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大阪・関西万博視察

大阪・関西万博視察報告

視察日:2025年4月23日

参加者:日本共産党横浜市議(5議員+政務活動員2人)

視察目的:2027年に横浜市瀬谷区で開催される国際園芸博覧会に向け、2023年に閣議決定された「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027)の準備及び運営に関する施策の推進を図るための基本方針」では、大阪・関西万博との連携が掲げられおり、園芸博の「準備及び運営に当たっては、先行する大阪・関西万博でのノウハウやレガシーを最大限に活用する」とされていることから、現地視察を行った。

行程:10:30大阪メトロ中央線夢洲駅に到着。東ゲートから入場。大阪ヘルスケア館前を進み、大屋根リング60近くのエスカレーターで上り、アメリカ館・フランス館の大行列を見ながら海の方向に半周。ベンチで昼食、トイレ休憩、静けさの森散策、自由入場できるコモンズAで28か国の展示、空飛ぶクルマステーション、能登輪島塗地球儀が展示された夜の地球など見学、しんぶん赤旗記者の案内で西ゲート近くのメタンガスが出ている箇所を視察、16:30西ゲートから退場し、シャトルバス車内から万博会場に隣接するカジノIR用地に重機が並んでいる様子を見る JR桜島駅に到着し終了。

視察報告:白井まさ子

国際園芸博覧会開催に参考になる点 

地球と人の健康増進について触れて気づいて学んで行動を変えていくことにつなげるために、会場にはいろいろな仕掛けがされていることに気づいた。大屋根リングの下はひんやりしていて涼しい風が吹き、木材の持つ力を体感したが、350億円かかっており、全体建設費を膨ませている要因になっていることは問題。静けさの森には、年数の経った建築物を再利用したものもあり、最新の科学技術と合わせて、展示してあることに興味を持った。

会場に足を運んでみて気づいた点

〇夢洲駅改札出たところのスペースは、地上につながる大階段・エスカレーター・エレベーターがあるが、混雑時に誘導できる十分な広さなのか心配になった。

〇公開できていないパビリオンがある。日本政府としてのサポートはどのようになっていたのか。

〇女性トイレに行列ができているところがあった。配管の不具合で使用できないトイレもあった。トイレ配置の再検討が必要。

〇災害時対策について、15万人が3日間とどまる計画になっているが、現実性がなく不安を感じる。

〇隣地はカジノIR用地で、重機が並んでいるのが見え、明日25日より着工。

そもそもの問題点

夢洲は、産業廃棄物・浚渫土砂等の処分場だった島で、インフラが全くなかったところに、観光拠点ゾーンとしての利用が決定され、カジノIR用地とされ、民間カジノ事業者のために土地造成・インフラ整備となった。 いまは、沖合の処分費が高い別の処分場が中心になっており、夢洲への廃棄物搬入のトラックの通行も続いている。

万博は国家的事業という名目で公費による夢洲の土地造成・インフラ整備。万博建設費は当初の1250億が2350億円まで膨らんだ。それに、地下鉄延伸・上下水道など公共インフラ整備に1兆円。また、島根・鳥取・高地などでの高速道整備の10兆円を含めると公費は総額11兆2350億円と莫大な規模。

運営費は1160億円かかっていて、開幕直後に入場者は来ているけれど1日15万人という予想の半分。もともと2820万人という過大な目標。

観光拠点ゾーンのうち、万博跡地の利用はまだ決まっておらず、民間2事業者の提案が検討中。今後、鉄道のさらなる延伸、カジノIR関連の施設整備など、民間事業者の利益追求への際限ない公費支出は大問題。

視察報告:大和田あきお

大阪関西万博・カジノ予定地の夢洲の危険性について

1.4月23日~24日での視察でメタンガス等(メタンガス、一酸化炭素、硫化水素、二酸化炭素、アンモニア)排出の危険性について現地調査

<西ゲートの西トイレの付近のガス排出口>

   

 

<西ゲートの海沿いのガス排出口>

     

     

2.大阪万博会場のメタンガス等は、特に、会場西側の「グリーンワールド(GW)工区」の地下空間で複数回検知

特に、地下の屋外電気設備のピットや、キッチンカーが並ぶすぐ近くのマンホールなどで、爆発の危険性がある濃度を超えるメタンガスが検出されています。

場所:万博会場西側の「グリーンワールド(GW)工区」。

具体的に:

状況:

万博協会の対策:

3.大阪・関西万博の試験開催で多くの人が行き交う会場内(大阪市夢洲〈ゆめしま〉)で、着火すれば爆発の危険がある下限濃度(5vol%)を超えるメタンガスが検知された問題

日本共産党の寺本けんた守口市議が4月8日、大阪市内で会見し、「万博協会の危機管理意識があまりに低く、ガス対策も信用できないことが示された」と指摘しました。

 寺本氏は、4月6日午後3時ごろに持参した検知器で東トイレ横のマンホール(昨年3月の爆発現場付近)のフタから爆発濃度ガスを検知し、すぐに万博スタッフに伝えるなど対応を求めて駆け回ったが、現場の立ち入り規制もされず、午後4時ごろに119番通報したことを報告。「万博協会は、4時25分に立ち入りを規制したと発表したが、5時近くまでトイレの出入りや隣のキッチンカーの運用は続き、避難の呼びかけもなかった」と述べました。

また、「通常、メタンガスが検知されれば、消防隊は緊急出動で駆け付けるが、サイレンも鳴らさない業務出動だった。万博だから特別視するのでは人命が守られない」と訴えました。

「昨年の爆発事故以降、万博協会は対策をとったと言っていたが、ガスは発生し続け、寺本議員が通報しなければ放置されていた。現場は子どもの万博遠足の通行ルートにもなり、極めて危険。

現場がある夢洲(ゆめしま)1区は全体が現役の廃棄物処分場で、83本のガス抜き管からメタンガスが1日に約3トン排出されています(昨年12月の調査)。今回の件は、大量のメタンが管以外からも出ており、濃度も刻々と変化していること、対策が極めて難しいことを改めて示しています。

4.メタンガス爆発事故の可能性が残る夢洲(ゆめしま)

 万博協会による直近の測定では、西エントランス広場付近の地下ピット(空間)から爆発濃度のメタンガスも検知されており、建設作業員の安全が脅かされてきました。万博開催中もガスの発生を止めることはできません。もともと夢洲は大阪市のゴミの最終処分場として造成され、ダイオキシン、PCBを含む有害物質や下水汚泥で埋めたてられた人工島です。2820万人もの来場者を見込む万博会場としては極めて不適切です。爆発事故の可能性を排除できない夢洲での万博開催は中止するべきです。

5.大規模災害時の防災対策や避難計画が不十分

夢洲は、自然災害に脆弱(ぜいじゃく)であり、大規模な地震や津波が発生した際に甚大な被害をもたらす危険性が高い場所です。2018年の台風21号の際には夢洲の護岸が高潮によって崩れ、コンテナが宙を舞うほどの強風被害に見舞われました。波の影響で大屋根リング下の護岸が浸食される被害が報告されています。会場へのアクセスは夢咲トンネルと夢舞大橋の2ルートしかなく、最悪の場合15万人が3日間以上孤立すると万博協会自身が想定しています。大規模災害時の防災対策や避難計画も依然として見えないままであり、来場者のいのちを守れる保証はありません。

6.熱中症リスク等は避けられない

熱中症対策などに不安があるとして吹田市教育委員会等が万博遠足(招待事業)の参加を見送ることを決めました。刺されると命の危険にさらされるヒアリの生息も確認されています。万博会場には診療所3カ所、救護所5カ所が設置されるとのことですが、適切な対応ができるのかの不安が残されたままです。

7.万博会場 ガス急増 協会、防止策示さず 

2025年大阪・関西万博の会場建設現場で3月に起きた爆発火災事故の原因となったメタンガスが、事故があった夢洲(ゆめしま)1区(会場西部)での調査で近年増加し、昨年夏期に1日に約2トンも発生していたことが分かりました。

大阪広域環境施設組合の調査で判明。同区に設けられた約80本のガス抜き管で年2回、夏と冬に調査したところ、冬期調査では2021年に1日に1293キログラムだったメタンガス発生量が24年には1546キログラムに、夏期調査では21年に1日に580キログラムだった発生量が23年には1989キログラムに急増しています。

夢洲1区は焼却残滓(ざんし)や上下水汚泥などで埋め立てた現役の廃棄物最終処分場で埋め立て物の分解に伴って可燃性のメタンガスが発生し続けています。

 日本国際博覧会協会は万博で使う区域でガス抜き管の排出口の付け替えを行っていますがガスが出るのは管からとは限りません。実際に今回の爆発は土壌から発生し地下空間にたまっていたガスが火花に引火し起きました。

 今回の爆発事故を踏まえた開催中の再発防止策は何も示されていません。夢洲2区、3区の会場区域については地下鉄工事でメタンガスが見つかっているにもかかわらず、協会は「地表付近でのガス発生の可能性は極めて低い」とリスクから目をそらしています。万博強行の危険性が浮き彫りになっています。

報告者:みわ智恵美

4月23日水曜日、大阪・関西万博の視察は、運営面ソフト面から花博に生かせるや問題点などチェックしていく面での報告を行う。

気温は22度。曇り空で風無し。海の中の島でも風が無い場合は蒸し暑く、暑さ対策がなんといっても重要だと実感した。

来場者の休息や昼食時の過ごし方では、ベンチには日除け必須である。日陰を求めて竹の日除けがついているベンチで過ごされている方が多く、午前11時ころで、日陰付きベンチはほとんど空いていなかった。暑さや、突然の雨に対応できるベンチと、そこには屋根が必要ということを実感したわけで、費用もかかるが、巨大な集客施設より、来場者が快適に過ごしてもらうのが大事かと思う。

西ゲートは、シャトルバスのバスターミナルやその先にあるバス駐車場に行くために、児童生徒や団体客は通過する。そのゲート前がマーケットプレイスで、トイレ・レストラン・医療救護施設などある。このマーケットプレイスとアリーナの間のトイレは、建設工事中に爆破事故が起きている。このトイレとマーケットプレイスの間にキッチンカーが並んでいる。そのキッチンカーとトイレの間にあるマンホールでメタンガスの爆発下限界である100%LELが検知され、現在はフェンスで囲まれて立ち入り禁止の表示がある。その前で、いまだにキッチンカーは営業していることは問題と感じた。問題が起きたときには運営上も、キッチンカーの移動がされるように博覧会協会として配置換えをするべきと思った。危機に対する運営上の対応は素早さが何といっても求められている。

現役の廃棄浚渫土砂や廃棄物の処分場であること。沖合にもう1箇所フェニックスと名付けた処分場がつくられていて、民間のカジノのために地下鉄までインフラ整備建設費用2320億円。本格着工が始まったカジノのための万博ということにどうしても、気持ちがいく。

350億円の大屋根リングが今後どうするのだろうか。

公共インフラは1兆円購入する投入してる。近畿各府県でも総額10兆円がとうしされているとのこと。横浜でも、花博には間に合わないが防災の名を借りた高速道路からの新たなインターチェンジがつくられる計画。こことリンクする。物流センターやテーマパーク事業者が喜ぶだけだ。

また、関西万博跡地はどうするのだろうか。メタンガス出る軟弱地盤で、地盤改良しているが、一定の建築物できるまでには、期間がかかるだろう。今後の雨への対応が大屋根リンクのところでも、振込み防災避難所は設けられっていない。高齢者障がい者も大雨で逃げ場なし崩してきである。交通アクセスが1方向で、災害時にその対応は防災系の環境整えていない。これは、しっかりと対応を考えることが必要である。

費用:旅行社代金支払い(新幹線代金、宿泊費、万博入場料、旅行保険料) 1人5万3,567円 計37万4,972円(7人分 税込み)