道理のない教科書採択のやり直しを
横浜市教育委員会は4日、教育委員6人中4人の賛成で、中学の歴史、公民ともに育鵬社版の教科書を採択しました。賛成した4人は、いずれも中田宏前市長が任命した委員です。
教科書採択を行うこの日の教育委員会定例会を傍聴しようと、傍聴受付のある横浜市中区の教育文化センターには、傍聴を求める市民が9時前から長蛇の列をつくりました。直接傍聴できたのは、抽選で選ばれた20人のみ。約500人は教育文化センターの教育文化ホールで音声が聞けましたが、100人以上がこの会場にも入れませんでした。
日本共産党市議団は、開かれた採択を保障するために傍聴希望者全員が入れる会場で委員会を開催するよう求めていましたが、教育委員会傍聴人規則で傍聴人は20人と定められていることを理由に、傍聴人の増員は認められませんでした。委員会で規則を変更して傍聴人を増やせばよいことで、他市の教育委員会では行われていることです。
日本共産党市議団は、市教委として採択前に当然なすべきことをせずに行った今回の採択結果を認めるわけにはいかないとして、声明を発表しました。
声明はこちらをごらんください。