9月20日、市会本会議で、カジノIR誘致のための調査関連費4億円の補正予算案が自民、公明の賛成多数で可決・成立しました。両党以外の全ての会派が補正予算案に反対しました。
市民の声に耳を傾けることこそ市長が一番先にやるべきこと
日本共産党の北谷まり議員が反対討論に立ち、林文子市長は、カジノ誘致の判断前に市民意見を聞く場を設けたいと本会議答弁したにも関わらず、意見を聞かずに誘致を宣言したことを批判。地元紙による市民意向調査では、誘致反対が6割を超え、7割以上の市民が賛否を問う住民投票を実施すべきだと答えたことにふれ、「この世論に耳を傾けることこそ、市長が一番先にやるべきこと」だと再考するよう訴えました。
実施15日間で集められた5820人分の署名とともに提出された、補正予算案からIR推進事業を削除することなどを求める請願など、カジノ誘致反対に関する6件の請願は自民・公明の2党によって不採択になりました。
カジノはいらない! 市役所包囲のヒューマンチェーン
20日昼、横浜市庁舎の外周では、カジノ反対横浜連絡会が呼びかけた市庁舎包囲行動「ヒューマンチェーン」が行われ、約650人(主催者発表)が集まり、市庁舎をぐるりと包囲しました。
「横浜の街をこわすカジノはいらない」「子どもの未来にカジノはいらない」「横浜市議会は、市長の暴走を止めて」というコールが響き渡りました。日本共産党横浜市議団(9人)、党県議団(5人)とも全員が行動に参加し、連帯しました。
カジノ是非を問う住民投票を
カジノ誘致推進の予算案可決を受け、カジノ反対横浜連絡会は、「私たちは、林市長のカジノ誘致に反対し撤回を求めます。そして、市民の意見を聞くカジノ是非の住民投票を求めます」と声明を発表しました。
4億円の予算案が成立したとはいえ、たたかいははじまったばかりです。日本共産党は、林市長に対し、住民投票の実施と、選挙で信を問うことを求める世論形成に力を尽くします。
市民本位の予算編成へ 予算要望提出
9月20日、「2020年度横浜市の予算編成に対する日本共産党の要望」を林市長に提出しました。市長の他、副市長4人が対応しました。予算要望書の具体的な要望は、23部局に対して568項目にわたります。内容は、この間の様々な団体・個人からヒヤリングした切実な要望に基づくものです。来年春に回答が届く予定です。
◇週刊ニュース「こんにちは」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。PDF版は下記からご覧いただけます。